テーブルクロス
己を疑え無い者は
何処へ行っても
恥ずかしい思いをする
厚顔無恥に行動する人も
居るじゃないか
そんな感じに思ったとしても
あの人は厚顔に成る為に
自分を振り返り
一つ 定義をしたのなら
それについては
誰にも咎められ無い
無恥を考え無い事も
手段なのだ
人は人へ物事を教える
責任は負わない事を
契約しているから
教室で教える先生も
会社で教える先輩も
地球上で教える側の人間も
教え方や内容について
責任は取るけれど
教えた内容の使い方に対しては
責任は無いのだった
各個人のその後など
彼らにはどうでも良い
そうでなければ
教員免許は使い捨てになる
会社員はある日居なくなる
人間は誰にも教えられ無い
面倒な事は誰もしない
近くの事と遠くの事
人間は距離を置かなければ
考えられない
遠くの事は
皆 きちんと考える
近くの事は
皆 自分本位なのだ
自分の生活圏内が
波立つ事を嫌い
予定が狂う事を嫌い
その対象を嫌うのだ
一瞬であろうと嫌うのだ
僕等は
今ある物を
停止しなければならない
そんな気がしている
文章を書く人には
分かるであろう
途中まで書いては
それを全て捨てて
真新しい原稿用紙に向かう
その時の気持ち
あの 新鮮でありながら
少し罪悪感が差し込む
なんとも言えない気持ち
人生では
それが必要な時が
必ず来るのだから