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「おはよう」


「おはよう」


「うーん、今日の朝はパンの焼けるいい匂いで目が覚めたよ。僕のお腹は鳴りっぱなしだよ」


「フフッ、もうすぐできるから、顔を洗ってらっしゃい。歯も磨くのよ」


「うん」


「さてと、あとは盛り付けるだけね。・・・何やってるのかしら。遅いわね。ちょっと外まで見てこようかな。やだ、井戸端会議してる。早くしないとせっかくの暖かいパンとスープが冷めちゃうわ。よし、呼び戻そう」


「呼んだ?」


「ええ、朝食ができたから。村人たちに凄い囲まれてたわね」


「うん、お前は何者だって聞かれたから、君の恋人だって答えたよ」


「恋人・・・!」


「え!?違った!?」


「違わない!違わない!改めて言われると、嬉しかっただけだから」


「そっか、ビックリした」


「ビックリするのは、これからよ」


「え?」


「あんたの話を聞いた村人たちの噂話はまるで伝達魔法のようにあっという間に広まるわ。午前中には村全土まで広まっていると思う」


「そんな大袈裟な」


「娯楽が少ないからね。これで名実共にあんたは私の恋人さ」


「もしかして、嫌だった?僕が恋人だって広まるの?」


「嫌じゃないけど、しばらくはからかわれるだろうね。私ってここらじゃあ、最強の女戦士って目で見られてたし。元冒険者なのにね」


「英雄なんだね」


「そんな大したもんじゃないよ。村の中の話だからね」


「僕の可愛い英雄さん。そろそろ空腹を退治したいのだけど」


「私もお腹ペコペコだよ。朝ご飯にしよう」


「それでは、いただきます」


「いただきます」



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