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「あれから大分歩いたけど、まだ隠れ家に着かないの?」
「もう少しニャ」
「さっきからそればっかりだね。もしかして迷ったとか言わないよね?」
「・・・ゴメンニャ。実は迷ったニャ」
「やっぱりか」
「隠れ家は迷いの森の中にあるから、迷いやすいニャ。決してあたいが方向音痴だからじゃないニャ」
「それは分かってる。迷いの森までしっかり歩いてきたのを見てるからね」
「もう迷わない自信はあったのに、隠れ家への道が変わったように見えるニャ。気のせいかもしれないけど」
「魔物よけの匂い袋はまだある?」
「どうしよう。もうないニャ」
「こんなところで効力が切れたら、死ぬよ」
「分かってるニャ。だから急いでるニャ」
「!?踊り子さん」
「分かってるニャ!魔物がつけて来てるニャ!前方にもいるニャ!・・・残念だけど、どうやらここまでのようニャ」
「諦めないで、踊り子さん。僕、本気を出すから。今、本当の姿を見せるよ」
「!?その姿は魔族!?人間じゃなかったのニャ!?」
「これが本当の僕の姿だよ。人間じゃなくて悪かったね」
「微妙な気分ニャ。魔族も討伐対象だったから。でもこれで助かったニャ」
「それはどうかな」
「え?」
「僕が戦っている内に逃げて」
「逃げる必要はないニャ。だって魔族は強いと相場が決まってるニャ」
「それがそうとも限らないんだよ」
「どういう意味ニャ?」
「魔物が来た!くっ、あ、む、うわわわわわ!?」
「弱いニャ!」




