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掌編小説集5 (201話~250話)

一つの物語

作者: 蹴沢缶九郎

ペペという男がいた。ペペは産まれて今日まで、両親以外の人間と話した事がない。それは決してペペ達が人の寄り付かないような辺境の地で暮らしていたとか、どこかの実験施設に隔離されていたとかではなく、単純にペペ達以外の人間が地球上からいなかったからである。

もっとも、ペペの両親もとうの昔に亡くなっていたので、実質地球上に存在する人間はペペ一人だけだった。自分以外の人間がいない世の中、それがペペからすれば当たり前だったし、不安や不満に襲われる事もなかった…。


両親から生きる術を学んでいたペペは、川に釣りに来ていた。その帰り道、運悪くペペは崖から足を滑らせ転落、身体を強く打ち、しばらくした後に亡くなった。こうして、人類最後の人間であったペペが亡くなり、地球上から人類は絶滅したのだった…。人類のあっけない幕だったと言えよう。だが、最後とは意外とそういうものなのだ…。



巨大スクリーンの前で、ゼウスが言った。


「皆様、いかがでしたでしょうか? アダムとイヴから始まった壮大な人間の物語がたった今、完結致しました。彼ら人間は、愛、憎しみ、哀しみに笑いと我々を楽しませてくれましたね。それでは、次回の物語をどうぞお楽しみに…」


観客である神々のスタンディングオベーションはいつまでも鳴り止む事なく続いた…。

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