あれだよ! ああ、あれな!
「いや、マジでパネェんだけど!」
高崎は興奮した趣でそう言った。
「ん? なにが?」
冷静な装いで返答してみるものの、僕も若干その空気感に高ぶっていた。知らずしらずの内に体温が上昇し頬は少々赤くなっていたにちがいない。
「なに冷めた感じ出してんだよ! マジヤバかったじゃん!」
ああ、確かにあれはヤバかった。まさか半信半疑だったこの僕でさえこんなになってしまっているのだ。況や信じて疑っていなかった人をや!
ヤバイ! 今でも思い出すだけで興奮してくる。全然わからないけど、きっと脳が死ぬほどアドレナリンを放出しているに違いない!っふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおい!
「ああ! あれはヤバかったよ! マジヤバかった!」
「だろ! くっはあああああ! 今でも身震いするうう!」
高崎が大げさに震える。僕が普段通りのテンションなら「演技しやがって」と思う所であったであろう。しかし今僕は普段通りのテンションでは無かった! このテンションを表現することは大変難しいが、強いて言うなれば、ハイパーインフレーション! とでも言っておこうか!
「しかし、言ってしまえば、ただあの人がああなったってだけなのに、それでこんなになるんだから、やっぱパネェな!」
猛烈に唾を飛ばしてくる高崎! ああ、日頃の僕だったら「やめろよ」って言ってただろうさ! でも今の僕は違う! もうこのきったない唾でさえも心地いい! かああああああああああ!
「そうだよな! あれがこうなってああなっただけなのにな!」
ヤバイヤバイ! 僕はテンションの上昇には上限があるのだろうと思っていた。しかし、今ならわかる! 上限なんてねえええええええええええええええ! ひゃっっほーーーーーーーーーーーーい! このままだと突き抜けてしまう! でも僕にはもうそれを抑える理性なんかも存在しない! もういい! もういいんだ! 突き抜けてしまえ!
僕は優しく激しいそして熱くせつない輝きに飛び込んだ。
まさか あれがああなるとはね!
うっはあああああああああ!
次回はあれ書くんでこんな感じで待っててください!




