脇役は異世界について説明をしてみた
どうも、涼です。
なんか、これがいつもの定例挨拶になってきている様な気がしますが、まあいいか。
とりあえず、現在馬車に揺られて目指すはアリスとアリシアの故郷であるアウリスル皇国。
さて、そんな今現在の様子をお伝えしましょう。
「・・・暇すぎる・・・」
そう、絶賛暇なのです。
まず、アリスは馬車というあまり良くない環境の中でも熟睡してるし、アリシアは剣の手入れをしているから話しかけるなと脅された。
やることが無い・・・。
よし、それじゃあ目的地のアウリスル皇国について説明でもしよう。
アウリスル皇国とは『ファルネオ』と呼ばれるこの世界にある、人間種が暮らす国の中でも一番の領土の広さを誇る国だ。
ちなみに、今回健吾たちを呼んだ国はアーレ王国って国らしい。
俺は行ったことがないからどんな国かは知らないが、聞いた話だとアウリスル皇国に次ぐ領土の広さを持つ国らしい。
それ以外のことは他の人にでも聞いてください・・・。
え、俺以外に知っている奴いないだろ・・・・。
ですよねー。
はい、次回か、その次あたりには説明できるように誰かに聞いておきます。
とりあえず、話を戻そう。
アウリスル皇国は前々回くらいに説明したと思うが、アリスの故郷で現在はアリスの妹であるリーシャ・フィ・アウリスルが現在の皇女として国を治めている。
まあ、本来はここで熟睡しているアリスが継ぐはずだったのだが、彼女が世界樹の巫女と呼ばれる特殊な役職になったためである。
説明すると、世界樹の巫女とは異世界召喚や転生などでよくある聖女様と同じ感じのやつ。
それ以外に現在は説明の仕様が無い。
まあ、どうせ後々説明することになるのだから今はこれで納得してくれ。
さて、時間はまだまだ余っているから次は何を説明しようかな・・・・。
俺がそう考えていると急に馬車が大きく揺れた。
「うお、」
「キャッ、一体なんですか」
「リョウ、行くぞ」
「ああ」
俺とアリシアが馬車から外に出ると、そこには黒い毛並みで目が赤く血走った狼がベースの人型の獣がいた。
「もしかして、狂人化した魔物か?」
「ああ、そのようだな。しかも、獣がベースの魔物か」
「最悪だな・・・」
俺とアリシアは馬車を守るように二足歩行の獣の前に立った。
ここで、簡単にこの世界の魔物と狂人化について解説しよう。
まず、この世界の魔物についてだが、詳しくはあまり判明していない。
魔の瘴気に当てられた動植物が変質したや、もともと魔物と呼ばれる種が生殖を行い増えていったなどいくつかの仮説がたてられているがどれも定かではない。
そのため判明していることだけを説明するなら、魔物は通常の動植物とは違い生存本能が高く、生き物全てを捕食してしまう。
そして、魔物はある一定以上の魔力が溜まると魔人化と言う現象が起こる。
魔人化とは、体が人型に変質して、高い知能と感情、そしてありえないほど高い魔力と身体能力を得る。
そして、変質した魔物は魔族と呼ばれる魔物の上位種になる。
ちなみに魔王や魔王に仕える幹部たちは全員、上位の魔物が魔族化したものだ。
では、ここでようやく狂人化について説明しよう。
狂人化とは、魔人化の失敗例だ。
魔人化は体中に溜まった魔力を使い体を変質させるため体と精神が耐え切れず、狂い理性の失った化け物になる。
ただ、魔人化とは違い理性がないため、ただの獣と同じなのだが身体能力が魔人化よりも何倍も上がる。
その分、魔力を使った攻撃は出来ないが突出した身体能力はある意味魔人化よりもやっかいだ。
さらに、獣の魔物は最初から身体能力が高いものが多いため、魔人化よりも狂人化したほうが厄介とされている。
そして、話を現在に戻そう。
さて、目の前には獣タイプの狂人化した魔物がいます。
しかも、この地域で狼の魔物は一種類しかいない。
アーク・ブラッドファングと呼ばれるブラッドファング種の中でも速さに秀でた魔物だ。
しかも、ブラッドファング種は中級レベルの魔物のため通常討伐するためにはBランク冒険者が3人ほど必要で、それの狂人化は最悪な場合はSランク冒険者レベルの戦力が必要だ。
ちなみに、アーク・ブラッドファングの狂人化はAランク冒険者3人程度戦力が必要だ。
まあ、俺たちはAランク以上の実力は楽にあるのだが、後ろには馬車があり護衛対象のアリシアや馬車を引いている2頭の馬、それに馬を引く従者などがいる。
つまり、俺たちは絶対に後ろに近づけさせてはいけないのだ。
「アリシア、俺が前に出るからお前はいつでも後ろに動けるようにしておいてくれ」
俺はそう言うと、気孔術と魔術を同時に発動させると一気に狂人化した魔物に突っ込んだ。
魔物も俺と同じようにそのまま突っ込んできた。
俺と魔物はそのまま拳を放った。
お互いの拳はそのまま、ぶつかり合い俺は魔物の力に押し負け、そのまま後ろに下がり息を吐いた。
「おいおい、冗談だろ。武器が無くてもオリハルコン程度なら素手でも砕けるのに、パワー負けするなんて」
俺がそう呟くと魔物は俺に向かって飛び掛ってきた。
俺は冷静に気弾を放って迎撃したが、それをありえない動きで回避した。
「チッ・・・」
俺は先ほどより小さい気弾を両手に創り連続でそれを投げ続けた。
しかし、魔物はそれを意図も簡単にかわし、そのまま俺に襲い掛かった。
俺は迎撃のため気弾を作るのをやめ、体に力を込めタイミングを合わせ拳を放とうとした瞬間、黒い炎が魔物を包んだ。