脇役は再び異世界に来たそうです
今年最後の更新になります。
来年もよろしくお願いします。
そして、来年はどれかのシリーズ完結を目指してがんばります。
どうも、涼です。
6月も中盤に差し掛かり、天気は久々の快晴。
だが、今日は健吾たちがなぜか学校を休んでいるため一人です。
・・・・べ、別にぼっちじゃないし。
健吾たちしか友達がいないわけじゃないし。
ほら、俺ってコミュニケーション能力高いし・・・・、ごめんなさい。ぼっちです。助けてください。
と、まあ、とりあえず暇なので俺は現在学校をサボり中です。
今は学校から少しはなれた公園にいます。
さて、ここでなぜ俺がこの公園に来たのかを説明しよう。
理由は簡単。久々に感がここに来いといったから。
・・・イタイ子を見る視線はやめて。
知ってるでしょ、俺はこれでも一応は勇者だったんだから。前回は頭が悪そうとなじられていたけど。
とりあえず、俺は公園の周りを歩いていたら、急に視界がぼやけてきた。
うん、デジャブだ。
あの時と同じ感覚を味わいながら俺の意識は遠のいていった。
そして、意識が戻った俺がはじめに見たのは見覚えのない天上だった。
俺は上半身を起こし周りを見るとそこは一昔前の病院のような場所だった。
「・・・なんだろう。凄い嫌な予感が・・・」
俺は寝ていたベッドから移動しようと足を動かそうとしたのだが、何かに掴まれているように足は動かなかった。
俺は布団を剥いで足元を見ると光でできた鎖でベッドに繋がれていた。
俺はこの鎖に見覚えがあった。それもいやなほど。
うん、犯人は俺がよく知っている、聖女様だね。
俺がそう思っていると、扉が開き、俺が予想していた人物が中に入ってきた。
アリス・フィ・アウリスル、アウリスル皇国の元第一王位継承者で世界樹の巫女をやっていたはず。
赤みがかった金髪に童顔な顔立ちで見た目よりも子供っぽく見える少女だ。
年齢は俺と同じ17で双子の妹がいる。
と、彼女のプロフィールを思い出していると、いきなり俺に抱きついてきた。
「久しぶりですね、リョウ」
「そうだな、アリス。それで足のこれはお前がやったのか?」
俺がそう言うと、アリスは満面の笑みで答えた。
「はい、そうですよ」
「なんでだよ?拘束されている理由がまったく分からないんだけど」
「だって、リョウはいつもすぐに居なくなりますから。こうやっておかないとすぐにどこかに行ってしまいそうで」
・・・はい、確かに逃げようとは考えていたけどこれは流石に無いかと思うんだ。
「とりあえず、外しますね」
アリスがそう言うのと同時に足を縛っていた鎖が消滅した。
「サンキュ」
「どういたしまして」
「・・・ってお前がやったのに何で俺感謝してるんだ?」
「フフフ、変わりませんね。リョウ」
「お前もな。それはおいといて、何で俺がこの世界に居るのか予想が出来ているだろ。教えてくれないか」
俺がそう言うと、アリスの表情が少し暗くなった。
「はい、確かにそうですね。簡単に説明しますと新たな魔王が現れ、再び魔族を率いて進軍を開始しました」
「・・・だから、俺が勇者として再召喚されたのか?」
「いいえ、既に別の勇者がこの世界に来ています。リョウは何かの拍子に道が繋がりこの世界に呼ばれたのでしょう」
「別の勇者?」
「はい。名前は確かケンゴ・ニシヤマだったと思います」
・・・まさかあいつがここにいるとは思ってなかった。
「なあ、まさかとは思うが、そいつ他に6人ほど女連れてなかったか?」
「どうして分かったんですか」
・・・どうやら本人のようだ。
とりあえず、これからどうしようか。
「リョウ?どうしたんですか」
「いや、俺これからどうしようかなと思って」
「それなら、教会がらみではなく、私個人から依頼があるのですが引き受けてくれませんか」
「どんな依頼だ?」
「内容は・・・」
アリスはそう言うと俺に耳打ちをした。
その内容を聞いた俺は、少し苦笑いを浮かべながらもその依頼を引き受けることにした。
そして、時間は過ぎ、深夜になり俺とアリスは黒いローブを見に纏い、教会の大聖堂にいた。
「まさか、教会から抜け出して故郷のアウリスルに戻るために脱走を手伝えと依頼されるとわ」
「仕方ないじゃないですか。リーシャに伝えたいこともありますし、それにもうじき戦争が始まります。そんな状況では私の自由に出来る時間が制限されますから今がチャンスなんです」
「見張りがまだ少ない今が?」
「はい」
アリスは楽しそうに微笑んだ。
「それでは向いましょうか」
「どこへ行くおつもりですかアリス様?」
俺とアリスは後ろを振り向くとそこには、軽鎧を着た女性とその後ろに同じ紋章のはいった鎧を着た4人の男女が現れた。
俺はその中でも軽鎧を着た女性は見覚えがあり、冷や汗を流しながらアリスに小声で質問した。
「なんでアリシアさんがいるんだよ。あの人はアウリスルの近衛騎士団副団長だろ」
「私が正式に世界樹の巫女に選ばれた時にリーシャの命令で私の専属の護衛になったの」
「・・・冗談もほどほどにしてほしいんだけど。ついでに後ろにいる人たちもかなり強そうなんだけど」
「まあ、全員聖騎士ですからね」
「マジか・・・・」
ここで、軽く聖騎士たちの説明をすると、俺も人伝だから本当かどうかは知らないのだが、この世界にあるギルドのSランク冒険者の中でも称号持ちと呼ばれる化け物たちと同じくらいの実力を持っていると言われている。
まあ、アリシアの実力は俺でも戦いたくないと思わせるほどの実力の持ち主だ。ちなみに今の俺は全盛期の時に所持していた装備が一つも手元に無いから現状逃げるだけで手一杯だろう。
「なあ、アリス。これ詰んでないか?」
「・・・リョウ、ファイト」
・・・俺はアリスを戦闘に巻き込まないように後ろに下げ、諦めたように前にいるアリシアたちに視線を戻した。