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脇役は決闘を行いました。

更新遅れてすみません。


どうも、みなさん遠山涼です。

転入生に絡まれてから時間は流れ、早くも約束の放課後になりました。

時間が流れるのって、本当に早いよね・・・。

さて、どうするべきか。

俺がそう考えていると不意に健吾が声をかけてきた。


「どうしたんだ?涼。帰らないのか」


「悪い。少し用事があるから先に帰っていてくれ」


「そうか。分かった。だけど、あまり無理すんなよ」


健吾はそう言うと、教室から出て行った。


「無理はするな・・・か」


俺はそう呟くと、海藤が既にいるであろう屋上に向かった。





屋上の扉を開けるとそこには予想していたとおり、海藤がいた。


「遅かったな。逃げたかと思ったぞ」


「悪いな。お節介やきな親友の相手をしていたから遅くなっただけだ」


「まあ、それはいい。そんなことよりお前は何者だ」


「魔法の知識がある一般人」


俺は茶化したように言うと、案の定海藤の目つきが鋭くなった。


「ふざけているのか」


「いや、マジでマジで」


俺がそう言うと、海藤が足元から身の丈ほどの剣を召喚した。

マジかよ。召喚した剣ってどう見ても聖剣じゃないか。

ここで、一応説明しておくけど聖剣とは、みんなが思っているとおりエクスカリバーやデュランダルなどのような聖なる力が込められたチート武器です。

ただし、製造方法が不明なため数は少ないらしい。

あ、ちなみに上の二つの聖剣は現存しているらしい。

そして、これの対となる武器は勿論魔剣です。

まあ、こちらの方は現在も製造方法があり聖剣よりも数が多いが、聖剣と張り合えるものはほんの一握りしかない。

そして、この二つの剣の力を発揮させるためには魔力を流し続けなければいけないという短所があり、流す魔力も剣によって変わる。能力が高くて魔力の消費量が少ないものもあれば能力が低くて魔力の消費が激しいもの、剣の能力に見合った魔力を消費するものなど当たりはずれがある。


と、俺が説明しているうちに海藤は聖剣の切先を向けてきた。


「もう一度だけ聞く。お前は何者だ」


「だから、俺は一般人だってば」


海藤は俺がそう言うと、聖剣を俺に向かって横なぎに振るった。

俺は予想がついていたので大きく後ろに下がった。


「危ないでしょ。当たったらどうするだよ」


と、俺が半分ふざけながら言ってもツッコミすらしてもらえぬまま海藤は連続で俺に向かって剣を振るう。

俺はそれを体を軽く反らすことでかわす。




そして、それを繰り返すこと10分・・・・・・。



「ハァ、ハァ」


「お~い、大丈夫か~」


さて、今の現状説明をすると聖剣に魔力を流し続けていたため、海藤さんの魔力がガス欠を起こして、そのまま戦闘が終了した以上。


「たく、最初から聖剣に全力で魔力を注いでいたらすぐに魔力が切れるのは当たり前だろ」


「ハァ、う、うるさい。当たらないお前が悪い」


「逆ギレかよ」


目の前で疲れて動けなくなっている海藤に俺は苦笑いを浮かべた。


「とりあえず、お前は俺に勝てないことが分かっただろ」


「ああ、そうだな」


「あと、お前が俺に害を加えないなら別に邪魔をする気はないから安心しろ」


「そうか。それならいい」


「あと、俺の名前は遠山涼だ。今日からよろしくな」


俺はそう言うと、屋上を後にした。






そして、次の日。


今日は健吾が日直のためいつもより早く登校するため俺は一人で学校に向かっていた。

それにしても、健吾たちがいないだけでここまで静かに登校できるとは・・・。


「・・・・・すみません。海藤さん、いるなら声ぐらいかけて頂きたいのですが」


俺は一つ前の信号付近から気配を消して俺の後ろについて来ていた海藤に声をかけた。


「いつから分かっていた」


「一つ前の信号のところから」


「最初からか・・・。う~ん、私の気配の消し方はまだ不完全なのか・・・」


「てか、何で気配を消していたんだよ」


「お前を見つけたからなんとなくしてみただけだ」


「・・・・そうですか。とりあえず、おはよう」


「ああ、おはよう遠山」



こうして俺、遠山涼は転校生の海藤雫と共に学校に向かうのだった。


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