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脇役なのに俺は新ヒロイン候補に絡まれました

さて、今回は主役である健吾の学校での日常を紹介しよう。

まず、朝クラスで女子に囲まれ、困惑する。それをハーレムメンバーが威嚇。

うん、いつもどおりだな。


それを俺は気配を消しながら観察中。

これは本当にいつもどおりの光景なのだが、今日は少しだけ違った。

それは、担任が健吾たちを席に着かせてから言った。


「今日から転入生が3人くるぞ」


担任の言ったこの一言にクラス中から質問の嵐が起こった。

まあ、大方予想がつくかと思うが性別は?かっこいいのか?可愛いのかなどのテンプレート過ぎる質問が飛び交った。

すると、隣の席の健吾が俺に話かけてきた。


「涼、どんな転校生だと思う」


「知るか?特に興味なし」


「冷めてるな、お前」


「どうでも良いだろう」


健吾との会話を切り上げ、俺は机に伏せて寝るように見せかけた。

俺はフラグの可能性が高いこのイベントを表面上では興味なさそうに振舞っているが内心では、とても楽しみにしていた。

だって、この時期に来る転校生なんてわけありに決まっているじゃないか。

え、この時期と言われても今が何月か分からないって?


ああ、そういえば説明してなかったね。ちなみに俺たちは今高校2年の5月を堪能しています。

まだ、雨は降っていないがだんだんと湿気が多くなってジメジメしてくるからイライラしてくるよね。

まあ、そのせいかは知らないが一週間ほど前に俺のクラスの3人の馬鹿が暴力問題で学校を退学になりまして3席開いているため、今回3人の転入生を俺たちのクラスが引き受けることになったのだろう。


さて、ここで問題です。

我がクラスには主人公属性の生徒がいます。その場合転入してくる生徒はどんな人が来るでしょう?






「それでは入って来い」


担任がそう言うと、三人の生徒が入ってきた。

ちなみに、全員女子でしかも美少女でした。


はい。正解は新しいヒロイン候補の美少女でした。

正解者は何人かな?正解者には抽選で・・・・特にないけど。

さて、とりあえず転入生の紹介でもしよう。


まず、一人目は髪をポニーテイルに纏めた茶髪で明るい雰囲気の少女 斉藤 遥(さいとうはるか)

二人目は、ショートカットの黒髪でボーイッシュな感じの少女 海藤 雫(かいどうしずく)

三人目は、金髪で外国人とのハーフだと思われる少女 園原 アリサ(そのはらありさ)

以上の三人が転校生です。


そして、現在1時間目の授業なのだが、その担当がクラス担任のため、転校生と交友を深めるため自習となった。

うん、どこの漫画やアニメ、ゲームのような展開なんだ・・・。

これが主人公の力か・・・。

と、俺は思いつつ、転校生たちに群がっているクラスメートたちを眺めつつ、健吾たちの観察を開始しよう。


あれ?・・・すみません、気のせいです。

え~と、一体どうしたんだと思う人が多いと思うので説明しますと、今誰かに見られていた気がしたんです。

気配を完全に消していたはずなのに。

まあ、いいか。もしもの時は久々に本気を出せば良いだけだし。

さて、とりあえず本題である健吾たちの様子を見てみよう。


・・・・・・・冗談だろ(汗)。

え~と、現在授業開始してから20分。

主人公は早くも新ヒロインであるはずの転校生斉藤と園原の二人とと仲良くなっている・・・。

その後ろにいるハーレムメンバーは全員青い縦線が顔についてるよ。

うん。クラスメートたちに囲まれている中で早速交友関係を気づけるなんて早いよな・・・。

あれ・・・。

転校生って3人いなかったっけ?

俺はそう思い、辺りを見回してみた。

すると、不意に後ろから声を掛けられた。


「おい、お前」


俺が後ろを振り返ると、そこにはいなくなっていたもう一人の転校生海藤雫が立っていた。


「え~と、海藤さんだよね。どうしたの?」


「どうして私がいないことに気づいた?」


「どういうことかな?」


俺は彼女の言葉の意味に気づきながらも分からないふりをした。


「お前一体何者だ?返答しだいでは・・・」


「分かった。放課後、屋上で説明してやるから今はやめろ」


「・・・・わかった」


海藤はそう言うと、そのまま気配を消して教室の隅に移動した。




さて、みなさん。始まって2話目で面倒なイベントが発生しました。

ここで、俺や海藤のやっている気配の消し方を少し説明しよう。

気配とは自分の体から放出されている気や魔力のことを言う。

そのため、気配を消すためには魔力や気の放出を抑えればいい。

まあ、やり方は人それぞれだが、俺がやっている方法は魔力や気が体外に放出される前に体内に流れを作り、そこを循環させるという方法だ。

まあ、実際この方法は身体能力も上げることが出来るし、気のコントロールの修行にもなるから一石二鳥だ。

ちなみに、気配と同じように扱われている殺気は、放出されている気と魔力を圧縮して相手にプレッシャーを与える一種の威嚇だ。

偶に圧縮しすぎて相手を吹き飛ばすなど攻撃に用いる者もいるが・・・・。

まあ、昔は俺も一回だけやってしまったけど。


そんなことよりも、この後どうしようかな・・・・・。

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