脇役は親友と再会しました
どうも、涼です。ただいまステルスミッションを行っています。
内容は、アウリスル皇国の姫騎士と名高い、現皇女様と近衛騎士団団長の二人を誘拐するという無謀すぎるものです。
・・・生きて帰れるかな・・・俺・・。
とにかく、俺は今アウリスル皇国のアウリスル城の中にいます。
うん、気で気配を消して、魔法で幻覚を見せて姿を隠しています。
そして、現在は執務室の中に隠れています。
うん、アリスの情報どおりでこの時間は会議をしているようで誰もいない。
さて、後はここに来た姫様と騎士様を誘拐して逃げるだけの簡単なお仕事です。
だって、この国の中で俺に手傷を負わせることが出来るのこの二人だけだし、どちらかを捕獲すればもう片方の捕獲も楽だし。
さて、暇だ・・・・。
最近、暇ばっか言っている気がするけど気にしないで置こう。
俺がそう思っていると執務室前の扉から知っている声が複数聞こえてきた。
俺はその声を聞いて運の無さを呪った。
なぜなら、その声の主はこの城の主とそれを守る騎士以外にここにいるはずのない現勇者様ご一行の声だったのだ。
どうしましょうか。
某掲示板などでこの場合どうしたら良い的なスレを立てるべきなのか。
でも、時間無いし、安価で決めようか・・・。
てか、ふざけてる暇ないし。
よし、ここは逃げよう。
俺はそう決めると一目散に執務室の窓を開け窓の縁に足をかけ、そのまま窓の外に飛び出し壁を水平に走っていく。
え、似たようなことを某有名な忍び漫画で見たって?
うん、気孔術を習って出来るようになって俺も驚いた・・・。
他にも、幻術を使えば分身が出来たりとか、魔法が使えれば火を放ったりなどあの漫画の再現も出来るのだ。
他にも、この世界なら某少年漫画雑誌の漫画のまねができるってかほぼ厨二的な夢を叶える事が出来るよ。
さて、そんなことよりも早めに屋根に上ってやりすごしましょう。
俺は屋根に上り終えると、気孔術で聴覚の強化を行い部屋の様子を探ることにしたのだが、声が聞こえてこない。
おかしいな、普通ならもう声が聞こえてきても良い頃なのにと、俺が思っていると後ろから殺気を感じすばやく屈むと頭上に一発氷の矢が飛んでいった。
「間一髪ってところか」
「おや、よくかわす事ができましたね」
俺は後ろに振り向くとそこには軽鎧をきた金髪の青年が立っていた。
ラグルド・エスリード、アウリスル皇国の近衛騎士団団長で俺の親友。
「・・・いきなり攻撃は無いだろ」
「おや、どこかでお会いしましたか?」
「・・・お前わざとやっているだろ」
「何のことだかわかりませんね?」
俺は拳を構えると、ラグは腰から刀身が青い剣を抜いた。
「少しは手加減する気はないのかよ」
「ええ、一切ありませんね」
「てか、勇者たちの相手をしなくて良いのかよ」
「ええ、陛下に侵入者の相手をしろと頼まれたもので」
「部下や援軍は呼ばないのか」
「分かっているんでしょ」
「そうだな・・・」
俺はそう言うのと同時に気弾を放った。
ラグは最初から予測していたように、剣を地面に突き立て氷の壁を作り防いだ。
ここで、ラグの持っている剣について簡単に解説すると魔剣です。
氷を司る聖獣氷狼フェンリルの加護と牙と爪を使用した特殊な魔剣だ。
能力は氷の魔力を操る他に通常よりも魔術を使用時の魔力の消費を抑えるや耐寒と耐暑の能力を持ったとてもレアな魔剣だ。
さて、そんなチートアイテムとチートな奴を相手にどう戦おうか・・・。
俺がそう思っているとラグは氷の壁を消し、俺に斬りかかって来た。
俺は真剣白刃取りで受け止めようかと考えたが、そんなことをしたら氷漬けにされるのがおちなのでバックステップで回避し、追撃される前に蹴りでラグを回避させ、そのまま後ろに下がり体勢を立て直す。
そして、速攻で攻撃に移る。
そうしないと、俺がやられる。
こうして、俺は親友との再会と殺し合いを始めたのだった・・・。
なんだろう、昔の仲間たちと戦ってばかりいるような気がする。
次はリーシャとも戦うはめになるのかな・・・。




