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ーー『異常』からの半年と1日目ーー

翌朝。

春夏に全て話しました。

半年前に『スミスさん』が現われたこと。

時折、『異常なこと』が起きること。

『それ』から助けてくれること。

スミスさんと出会って少し変われた(?)こと。

そしてこの男は無言・無反応・ほぼ無動作であること。

……にわかには信じてもらえー


「うん、信じる。」


真っ直ぐに私の目を見て春夏が言う。


「響がそんな冗談とか嘘ついたりとかするわけないし。」


…あれ?解決?


「えっと…ありがとう?」

ま、まずはお礼を。


「どいたしまして。」

春夏が笑う。


「意外?」


「意外って言うか…もう少し詳細を説明した方が良いかなって。」

春夏に起きたこの間のことだったり


フフン


なぜかドヤ顔の春夏


「6年間の片思い。なめんなし。」



……この子にはもっと早くから伝えておくべきだったかもしれない。


「もうない?」


ありません。


「スミスさんと浮気してない?」


出来るわけないでしょ。


「…スミスさんってさ、いつもどこにいるの?」


あそこです。


「ベッドの足元にある隅っこです。先程説明した通り基本は動きません。」


「あーだから『スミス』なんだー。ざっつー」


雑いとはなんですか!?センスが光ると言ってください。


「どれ。」

トコトコと春夏はスミスさんの前に行きます。


「いる?」

確認してきます。


「いますよ。」


すると春夏が頭を下げて


「今まで響を…私の大切な人を護ってくれてありがとうございます。これからもどうかよろしくお願いします。」


!!…春夏…


『…………………………………………………』


スミスさんはいつも通り。


ん?

いや僅かに黒衣の中をゴソゴソしています。


うん、不気味にしか見えねえ。


すると『白い短剣』を出してきました。柄を相手に刃は自分に向けています。


『渡そう』としてる?


「…響?」

春夏が怪訝そうに見てきます。あれは「余計だったかも」って顔です。(めんこい)


「あ、すいません。春夏。スミスさんが何か渡そうとしています。」


「え?!どうすればいいの!?こう!?」


なんで跪いてるの?


「多分、両手を差し出せば…」


ゆっくりスミスさんは春夏の両手に剣を置きます。


その瞬間


一瞬ですが雷と炎が交差して、「バツン!」みたいな音が鳴ります。


ちょっ!春夏!


「大丈夫ですか!?」


春夏は


「びっっくりしたぁ…あはは…嫌われちゃったかな?」


そんな事ありません!うちのスミスさんは不器用なだけです!春夏を嫌う理由はありません!

ただただ(文字通り)言葉が足らないだけなんです!


「…ふふ。ありがと響。いつも優しくしてくれて」

春夏から軽いキスを頬にしてきてくれます。


あう…


「響は今日も一緒に入れる?」


「もちのろんです。」


「…ちょっとさ…散歩してきていい?」

珍しい…私を誘わないなんて…はっ!

いや人間そんな時もあります!うん!


「どうぞ、では軽い昼食でも作りますね。」


「うん、ありがと。」

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