反省
「マミ~、おからクッキーの味どう?」
「ん~サクホロで美味しいよ」
「おにいちゃん、豆乳豚汁これでいいかな?」
「旨いよ。チカちゃんは料理上手だね」
優しい笑顔で褒めてくれる
今日は楽しい伝説&怪談会なのでテンション爆上がりの私は朝からはりきってお菓子を焼いている
大好物のポテチやスナック菓子はひろちゃん達がコンビニでしこたま買って来てくれるのでわくわくだ
おにいちゃんは美味しそうなおにぎり、唐揚げ、ハート型のハンバーグに卵焼き、パイナップルとサツマイモのサラダにホタテのクリームサラダ、
おからの煮物…と美味しそうなピクニックメニューと熱々のミントパイを焼いてきてくれて超絶うれぴ~♪
「そろそろ来るんじゃない?」
ピンポーン♪
「はぁい♪」
玄関のドアを開けるとひろちゃんと条くんがコンビニ袋を両手に爽やかな笑顔で佇んでいる
「いらっしゃい。二人とも待ってたよ~」
「ポチとチポとジョンはお留守番」
「そっか、じゃお泊り出来ないかな」
「大丈夫、おじいちゃんとおばあちゃんが来てくれてるから」
「やったぁ♪ さあさあ、入って入って~おにいちゃんもう来てるよ~」
「よお♪山田」
「ランチは安藤が用意してくれたって聞いて条も楽しみにしてたんだぜ」
「うん、ぼく朝ごはん抜いて来たの。安藤の料理久々だし♪」
「では、まずはお茶などどうぞ。クッキー焼いたんだ」
ひろちゃんはおからクッキーを長い指でつまんでパクリ
「お、サクサクで美味しい」
「チカたんが焼いたのか。ほんと美味しいよ」と優しい条くん
「やったぁ! それおからなんだよ~コツはね~きな粉を入れるんだっ」
「安藤のレシピだろ?」
「ビンゴ! もしかして食べたことある?」
「うん、何度も。でも…お前のほうが旨いよ」
キュン…いま、お前って言った? なんか…ドキドキしちゃうよ
と、思った途端…
「ぷっ、くっくっく…」と笑うひろちゃん
また心読まれちゃった。恥ずかしいじゃん
「チカちゃんのほうが旨いよ。今度フルーツタルトのレシピ教えようね」
「わぁ嬉しい♪よろしゅう♪ チカ、綺麗に焼いてみんなをお茶にお招きするのぉ♪」
「ふふ…いくつになってもこの子の脳内は赤毛のアン状態だからね」そう言い私の頭を撫でるマミ
そういうけど私に甘々なのはマミたんだからねっ
「では…おにぎり食べながら始めようか? チカちゃんの豚汁旨いぞ~」
「はぁい、温めてくるね~」
※
キッチンに行きかけて…ふと私はさっきスーパーにお気に入りのシマエナガ柄のエコバッグを忘れたことに気付きスーパーに電話する
「もしもし。あ、いつもお世話になってます。あの~さっきレジの会計でシマエナガのエコバッグを忘れちゃったんですけど…ありますか?」
「ああ、いいえ、でも、店員さんが気付いてくれればよかったんですが…言ってくれなかったから忘れちゃって…はい、ありましたか! 今から取りに行きます」
手早く電話を切り玄関に行くとひろちゃんが追いかけて来た
もしかして一緒に来てくれるのかな?なんて期待してたら…
「お前、最低だな…」
え??
「自分で勝手にエコバッグ忘れといて人のせいにするな! 店員さんに謝って来いよ」
冷めた眼差しで怒られ傷つきながらも彼の言っていることは正しいので
「ごめん、そうだよね…ちゃんと謝ってくるから」
「いやあねぇ。せっかく盛り上がってるのにチカちゃん、俺も行こうか?」
おにいちゃんはお姉言葉で場を和ませようと私を気遣ってくれる
「あ、そ。僕が悪いなら帰る」とムッとするひろちゃんに焦り
「やだやだ!帰らないでっ。私、ちゃんと謝るから、ひろちゃんも一緒に来て。ちゃんとチカが謝るとこ見ていて」
ひろちゃんは苦笑しながらも優しい眼差しに戻っている
「だから…帰らないで…」半べその私をマミが抱きしめ、ひろちゃんのおでこをペチン
「うちの愛娘を苛めないで」と微笑みながら言いひろちゃんもニヤニヤ
似た者同士って言ってたっけ…
「ぼくも行くよチカたん」と優しい条くんも一緒に来てくれて行きつけのスーパーで私は店員さんに改めて謝り保管しておいてくれたエコバッグを受け取った
「さっきは失礼なこと言ってすみませんでした。私の不注意だったのにちゃんととっておいて下さってありがとうございます。つい昔から知っているお店で
甘えが出てしまって本当にごめんなさい」
ひろちゃんに間違いを指摘され心底反省した私は心から謝罪し店員さんに頭を下げた
レジ打ちの店員さんと店長さんは「いいんですよ。お客様は開店当時から通ってくださっている大切な方なのにこちらが不注意でした」
「これに懲りずにこれからもよろしくお願い致します」
「いいえ、謝らないで下さい。こちらのほうこそごめんなさい。大好きなスーパーなので明後日のお肉の日は絶対に来ますね♪」
「是非お越しください。いい豚肩ロースのしゃぶしゃぶ用が入りますよ」
店員さんに気持ちよく謝り店外で待っていてくれたひろちゃんと条くんのところに戻る
「偉い偉い」ひろちゃんは頭をナデナデしてくれる
「きみは言えばわかる子なんだね」
「私ね、クセあって悪いところ多いから気付いたらどんどん叱ってほしい。ちゃんと反省して改めるから」
「まいったね」苦笑するひろちゃん
「俺はキツイから…いいの?」
「うん。他人はそこまで注意してくれない。だから言ってくれて嬉しかった」
「わかった…じゃあズバズバ言うけど傷つくなよ」
「はぁい♪お願いします」
「チカたん、いい子だからシェイク奢ってあげる」
「やったぁ♪」
またまた優しい条くんのお言葉に甘えてマックでチョコシェイクをテイクアウトで人数分買ってもらい、それとは別にバニラシェイクのMをひろちゃんに奢ってもらい飲みながらみんなの待つ自宅へと私達は歩いていた
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