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M子の目覚め

「うわっ! サクサクで旨い♪

こんなにさっぱりしてる揚げ物初めてだよ」


「衣も薄くて美味しいね。何個でも入っちゃうな。チカちゃんは揚げ物の天才だな」


得意のメンチと唐揚げがえらく好評で嬉しい


「そうでしょそうでしょ。チカのフライ食べたら外のがしつこくて食べられなくなるわよ」


「ほめ過ぎ~。でもすごく嬉しいな、母がフライが得意でね衣の薄いカラっとしたフライで育ったから…」


「これは条にも食べさせたいな」


「あのね、お土産用にと思ってタッパに入れておいたんだけどよかったら持って帰って」


「マジ! きみ、いいやつだなぁ」


満面の笑みでひろちゃんは感動してくれた


嬉しい


「しかし驚いたのはマミちゃんのカレーだ…理想の味だよ」


「安藤はカレーに拘るもんな~別名カレーの王子様(笑)」


「わぁ偶然、マミもカレーにうるさくてカレーのお姫様って云われてるよ~」


「私は断然、辛口派で胡椒を30振りは必須。ルーはゴールデンカレーの辛口一択だね」


「私もマミのカレースパイシーで美味し過ぎて三皿おかわりするもん」


「中華風春雨サラダも旨いね」


「うん、カレーには昔から春雨サラダなんだ」


「俺達、食道楽でね…味に異常に拘るしうるさいんだよ。因みにひろはコンビニに詳しいコンビニ王子。俺は和洋中華、パン、ケーキ、焼き菓子と全般作る」


「安藤さん、凄い! 焼きたてのクロワッサンとかも?」


「安藤のクロワッサンは旨いぞ~焼きたてを割ると生地の中からバターがジュワ~って出てくるんだ」


「きゃ~いろいろ食べてみたい」


わんわん♪


「あ、ポチちゃんにチポちゃん、お腹空いたんじゃないかな」


「お、ごめんな~お前たち。今、旨いの作ってやるからな。ちょっとキッチン借りていいかな?」


「どうぞこっちだよ」


「このお皿、もう古くて使わないからどうぞ」


「ありがとう」


安藤さんはレジ袋からツナ缶を出すとそこへマヨネーズと醤油をかけて箸でぐちゃぐちゃに混ぜご飯の上にのせる


なんか…人間が食べても美味しそう


「旨いよ、俺なんて学生時代はお金なくてさ、バイト代が入るとツナのファンシーのデカいの買ってきて作るツナご飯がご馳走だったよ」


「絶対に美味しいやつでしょ。明日さっそく作ってみよう♪」


「いいねえ。マミにも作ってやって」


「うんうん♪私達ツナ好きだから楽しみぃ」


安藤さんは優しそうに微笑むとポチとチポにツナご飯を持っていく


わんわんわん♪


ふたりとも尻尾をブンブン降りながらあっという間に完食した


数時間後…


安藤さんとひろちゃんをマミと玄関でお見送り


「お土産まで頂いちゃって悪いな。条が喜ぶよ」


「今度、ひろちゃんちに遊びに行きたい」


「おいで。駅まで迎えに行くから」


「わぁい♪」


「お~、人見知りのチカが珍しい~実にいい傾向だ」


「マミったらバカにして~」


「バカになんてしてないってば。私、いつも言われちゃうんだよね」


「なんかわかるよ。マミちゃんクールに見えるから誤解されるのかもな。二人とも、今日は本当にご馳走様。楽しかったよ。俺は近くにいるからいつで遊びにおいで」


マミ&チカ「いくいく~♪」


「またな~」


走り去る車に手を振りながら私達はお互いに満面の笑みを浮かべていた






数分後、洗い物を片づけお茶を飲みながら女子トークがスタートする



「楽しかったね~カレーもフライも売り切れて気持ちいい~」


「あんなに喜んでくれると作った甲斐があるもんね」


「チカ、あんたさ、安藤さん、じゃなくあん、とか、あんちゃんでいいよ」


マミにそう言われたが戸惑ってしまう


「え~、なんか図々しくない?」


「ぜんぜん。あんだってチカちゃんって呼んでるし」


「マミがそう言うなら安心して…じゃあねぇ…おにーちゃん。おにーちゃんって呼んでいい?」


マミは離れ気味の猫のような瞳をまん丸くする


驚いた時にする独特な表情でものすごく可愛い


何を隠そう…私はシスコンならぬマミコンなのだ


「もしもし、チカさんや。何でおにーちゃんなんだい?」


「すごく大人で優しいからそんな感じするの」


「チカは極端だからね(笑)いいじゃん。おにーちゃんで」


「うん」


「でも良かったね。ひろくんと気が合うみたいで」


「彼ね、性格が私に似てると思う。けっこう毒舌でドSとみた」


「ええ~ド、ド、ドS!!!」


「やだぁ、この子。そんな嬉しそうな顔して~ほんと生まれつきのM子ちゃんなんだから」


「マミはドSの女王様だもんね。ね、私ってそんなにドM?」


「あんたはね…ドSが喉から手が出るほど欲しい金の草鞋を履いても見つけたい真のドMちゃんよ」


「それって…褒められてるの?」


「ほらほら、もうその態度と表情がM子なんだって~(笑)」


「やだぁ~(笑)あ、ってことは…マミを好きなおにーちゃんはドMなの?」


「うん。でもね…私以外にはドSとみた。ドMは基本、プライドが高いから自分がこの人、って決めた女王様やご主人様以外は見下すし生意気なのよ」


「なんかわかる…私もそう」


「あっはは。自覚したか。イイ子イイ子」


マミに頭をナデナデされる


嬉しい


「ひろちゃんってどんなドSなのかな」


「多分…あなたをしつけてくれる極上のドSだね…」



キュン…


なんだかドキドキする


「何はともあれ…きみを目覚めさせたひろくんとの出会いを祝して肉まん買いに行こ♪」


「賛成~。私、セブンのピザまんと肉まんがいい~♪」


「んじゃ、コート着ておいでな。暖かくするのよM子ちゃん♪」


「畏まりました♪女王様」



宇宙の胃袋の私達はダウンを羽織ると手を繋ぎコンビニへと向かって行った



















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