第46話 ビリカお姉さんのちょこっと解説!
(ビリカ)「さぁみなさん初めまして!ビリカお姉さんのちょこっと解説へようこそ!!パチパチパチパチ!!」
私とルースちゃん、そしてシェーラルカさんは横一列に並べられ座らされた。ガイドさんはその後ろで腕を組みながら突っ立っている。そしてビリカさんは私たちの前で少し歩き回っていた。そんなビリカさんは何処から出したか眼鏡をかけて、ドヤ顔を決めた。
とりあえず拍手はしておこうと思い、拍手したけど私以外の受講生はポカンとしている。
(ビリカ)「勇者ちゃんがさっき聞いてきた技はね、実は誰にもは出来ないの!強さは関係ないんだけど……その理由の前に!!私の事をほんの少しだけ深く理解してもらいたいんだ!」
(エイン)「よろしくお願いします!!」
(ビリカ)「良い返事!気に入った!先ず私はさっきも言ったけど狂色のビービリカと言われているのである!えっと、元々ガイド様が率いる魔王組織には人の欲求に従い、三心という3人の幹部をガイド様、つまりは魔王の次に地位に置いて、その下に色々組織が構築されてたんだけど、その3人のうちの1人が私ね。んでもって、後は悪食の'バールノノン'と誘夢の'ミートルビア'がいたの。実は3人ともエルフ。んで、それぞれ私が色欲、ノンちゃんが食欲、ビアちゃんが睡眠欲ね。つまり私は色欲に強いのである!」
(エイン)「はい!それが透明とどう繋がるんですか?!」
(ビリカ)「良い質問だ!それこそ私のキャッチコピー、色は濃いほど透明に、通じているのだよ!……、どういうことか分かるかな?勇者ちゃん?まだ青い乳飲み子には分かんないかな?」
(エイン)「っ!」
なんかちょっとバカにされたような気がする。でも分からないのでどうしようもない。
(エイン)「分かりません!!」
(ビリカ)「素直!素直なのは良いことだね!よぉし、教えてあげよう!それはね!あまりにこの色欲が強いと皆が皆、その欲を隠したがるからなのだよ!そうそれが!色は濃いほど透明に、の理論なのさ!」
(エイン)「つまり!エッチな欲望が強い人ほど!そしてそれを隠そうとするムッツリさんほど透明になるということでありますか?!」
(ビリカ)「その通りだよ!勇者ちゃん!」
(ガイド)「少し分かり合えているのはなんなんです?」
(ビリカ)「そこ!口挟まない!」
(ガイド)「まったく……」
(エイン)「……、はい!透明になるにはどうすれば良いですか?!」
(ビリカ)「そこが問題なのだよ勇者ちゃん!」
(エイン)「問題?」
(ビリカ)「色欲という欲望は欲が強ければ強いほど、人はそれを隠そうとするものなのだよ。つまり、隠そうとするほどの欲の強さがないといけないのだ!まぁ、隠そうとするのは別に要らなくて性欲が強ければ良いだけなんだけど……、君たちの目を覗かせてもらった時に分かったよ。勇者ちゃん、君には無理だよ。君たち3人の中で透明になる事が出来るのは、ピンクちゃんだけだね!」
(エイン)「ピンクちゃん?あぁ、ルースちゃんのこと?」
(ルース)「え、え、え、え、え?え??……、………!」
いきなり己の欲の強さをばらされたルースちゃんは慌てふためいていた。否定しようにも、否定する事での事実の信憑性に拍車がかかることを恐れているみたいだ。しかし、否定しないという事はこの状況では認めたとほぼ同義、私達にはルースちゃんはその欲が強いのだという事を理解した。沈黙は金にならない。
そもそも私はルースちゃんがスケベな事は知っているので問題はない。よし!
(エイン)「まぁ、驚きはしないけどね」
(ルース)「えぇっ?!!そ!!それは一体どういう意味ですか?!!」
(エイン)「どういう意味もなにも……そのまま意味だよ?」
ルースちゃんは私の肩を持ち、ぶんぶんと揺らしてきた。体力は少しだけど回復しているみたいでよかった。ふっ……
(シェーラルカ)「私は驚きだな。ルースはいつもは凛々しくて、それでいて優雅だという印象を持たれてるから。性欲がそこまで強いなんて」
(ルース)「な?!!ち!!!違います!!!そこまで強くはないはずです!!!!!」
(ビリカ)「ホントにぃ?確かめてみよっか?」
ビリカさんはルースちゃんの前に座り、ルースちゃんの顔に手を伸ばした。下顎角の辺りを人差し指の腹で上から下をなぞる様に触れる。ルースちゃんは緊張しているのか身を縮こませながら、目をギュッと瞑っていた。
(ビリカ)「ふふ……かわい」
ビリカさんは両手でルースちゃんの耳から顎にかけての部分を覆う様に手を添えた。そして唐突にキスをする。
……、え、チューした……?
(ルース)「ん!?んん!!!?」
(エイン)「……チューした!!??!やっぱりチューしてる!!!?」
あまりにも唐突の展開すぎて私の脳はパニックに陥った。パニックになり正常な判断が出来ないものだから、ガイドさん、シェーラルカさんを交互に何回も視線を送った。
ガイドさんは特に驚いた様子もなく沈黙してビリカさん達を見つめている。やれやれとでも言いたげな雰囲気を醸し出している。
一方シェーラルカさんは手で顔を覆っていた。しかし、指と指の間には空間を開けて、ルースちゃん達を凝視している。意外とウブな人だ。ウブラルカさん。
そんな感じで2人を見ていたら落ち着いてきた。
(ビリカ)「ほら、口あけないとね……」
ビリカさんの声に呼応してルースちゃんの口が開いていく。完全に開き切る前にビリカさんは舌をルースちゃんの口の中に入れた。
(エイン)「……!!!!舌入れた?!!!?うわー!!!!!!」
私は再度パニックに陥る。なのでもう一度他の2人を見ることにした。シェーラルカさんの方を見るとシェーラルカさんは顔を真っ赤にしていて、ガイドさんは「こんなところで……」とため息を漏らしていた。
2人のキスが終わり、皆が落ち着きを取り戻したところでビリカさんは口を開いた。
(ビリカ)「わかった?ピンクちゃんは性欲強いんだよ」
(ルース)「い、今ので何がわかるんですか?!!」
ルースちゃんは涙目になりながら、悔しそうにビリカさんを睨みつける。
(ビリカ)「急に舌を入れられたのに抵抗しなかったからね。されるがまま受け入れてた」
(ガイド)「それは性欲関係ありませんよ。急にされて抵抗出来なくなるのは当たり前です」
(ルース)「ガイド様……!!」
(ビリカ)「え〜、強いと思うけどね?」
(ガイド)「強いは強いでしょうけど……」
(ルース)「ガイド様?!!」
うーん……私には早い世界だ?
私達がやいやいやってるそんな中、急にカツンカツンと誰かがこちらへ歩いてくる音が聞こえた。その音はどんどんと大きくなっていく。
私はその音のする方へ歩いて行こうとした。しかしそれはガイドさんに止められる。
(ガイド)「得体の知れないものには近づかない!」
(エイン)「……はい」
普通に怒られちゃった……
(ビリカ)「……、誰かな?この洞窟オーク以外いたっけ?うーん、迷い人かな?」
(ガイド)「……、何にせよ……只者ではないでしょうね……」
ガイドさんとビリカさんの雰囲気が今までとは一線を画すほどにピリついた。ガイドさんなんて、私には絶対見せない殺意のような鋭い感覚を周囲に配慮する事なく解き放っている。
その殺気に、私、ルースちゃん、シェーラルカさんは恐れ慄いた。さっき戦ったオークがかなり優しかったと思えるほどの空気だ。息をするのも苦しい。
(謎の人)「……、そんなに殺気を立てなくても取って食べたりはしませんよ。安心なさい」
(エイン)「!!!!ネイチャルエデン!!!!???」
私たちの前に現れたのは、ネイチャルエデンだった。
お疲れ様です。
洋梨です。
ビリカはそういうやつです。
エインは村でお嫁にしたい女ナンバーワンですが、故に高嶺の花とまでは言いませんけど、手の出しにくい女だったのでそういった経験は実は一度もありません。たしか無いという設定で始めたはずです。エロ本好きなだけです。




