プロローグ 4月1日 入学式
ピピピピ、ピピピピと電子音がなる。
その電子音のなるスマホを止め時間を確認する。
すると男は顔を真っ青し誰もいない家から急いで出ていく。
そう、今日はこの男、ヴァルクの入学式の日なのだ。
ヴァルクがダッシュをして走って15分くらいの学校に着くと金の音がなる。その音はもう入学式が始まる合図だった。
ヴァルクは静かに入学式のやっている自由体育館に入るが大柄の中年男性に見つかる。その中年男性は梅干しの様に顔が真っ赤だった。
「貴様ァ?もしや確認の時いなかったヴァルクブローキンだな?」
「いえいえ、私はただのここの入学生の兄ですよ?」
「ほぅ、兄か…?この学校の入学式は部外者や家族などは入場できないが…?」
焦らずに淡々としたヴァルクの口調は焦りが見え顔を真っ青にし小さな声で「ヴァルクブローキンです…」と言う。すると大柄の中年の顔は真っ赤になる。そして口が開き大声でふざけるな!貴様ァ!と怒号が体育館に響いた。
無事?に入学式が終わり2.3年の生徒や入学生達が掃ける。
廊下からはガヤガヤと生徒の話し声が聞こえてくる。そんな中ヴァルクは一人教室にもどろうとすると大柄のの男が笑顔でこちらに向かってくる。
「よぉ!あんた!さっきの怒られた奴だろ?面白かったぜ?余興かと思ったがな」
「はぁ、面倒事は嫌いなんだが…あんなに恥をかくとは思わなかったよ。スマホの時間もセットしてたのに…」
「まぁ良いじゃないの!他の奴らも笑ってて受けは良かったと思うぜ?俺サンダってんだ!他のヤローからはサンダー、サンダー呼ばれてる。よろしくな!」
握手を求める仕草をする
「俺はヴァルクだ。ヴァルク·ブローキン。よろしく頼むよ」
と笑顔で手を返し握手をすると教室に行くまで軽く駄弁る。そして二人が同じ教室の前に立つ。中に先客が二人程いるようだった。
「おっ?教室一緒?ラッキー、仲良いのが一人でもいると助かるぜ~」
とせ二人で教室に入り自分の名前が書かれた机に座ると青髪の少女がムカついた様な顔で二人を睨んだ。
「よし、これで全員かな?じゃあHRを始めよう。いら先に自己紹介からか」
笑顔の張り付いた様な老人がそんな事を喋りながらチョークを取り出し黒板に自分の名前を書き始める。
「私の名前はデイ·ワニア、君達の担任だ。趣味は~切り絵だよ。よろしくね」
老人が優しそうな声でそう言うと青髪の少女が立ち上がる
「次は私が教えよう。私の名はブルー·バレトだ。こう見えて父は現王だ。趣味は銃のコレクションと整備だ、よろしく頼む」
自慢するように言うとすぐに座るとその後サンダが立ち上がる
「じゃあ次俺で!俺はサンダ·ホワイトだ!よろしくな!見た目の通り力はそこそこある方だから力仕事なら任せてとけ!趣味はナンパかなぁ」
と大声で元気にそう言うと座る。その後ブルーは馬鹿にするように鼻で笑った。
「最後は俺かな?俺はヴァルク、ヴァルク·ブローキン。趣味はぁ………ゲーム。よろしく」
と面倒だからかすぐに自己紹介を終わらせる
「よしこれで終わりかなぁ、じゃあホームルームを始めようか」
とこれからHRが始まろうとしていた。
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