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Shikigami Online  作者: 九尾
12/15

初めての戦闘1

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また評価とブックマークをしていただければ幸いです。

 しばらくしたら二人は落ち着いたようで、表面上は喧嘩をやめた。


「今に見てろよ」


「こっちのセリフよ」


「はいはい、二人とも喧嘩はやめろよ。それにしてもデメテルは初めの時と印象変わったな。初めはすごく気が強そうだったのに」


「あの時はすみませんでした。あれはわざとですよ。お母さんに初めの印象で上下関係が決まると教わったので……。どんな召喚主でも負けないようにと思って」


「何に負けないようにしてたんだよ……。まあ、今の方がかわいいと思うぞ」


「本当ですか!」


 デメテルは幸せそうに笑った。


「ねえ、私は?私もかわいい?」


 デメテルにかわいいといったことに反応したのか、ジャックも身を乗り出して聞いてくる。


「かわいいよ、かわいい」


「なんだかテキトー」


 かわいいと言ったのにジャックは納得してないみたいだ。


「さて、いつまでもここにいたらヴァルカンの邪魔になるだろう。俺らはもう行く。世話になったな」


「別に構わんが、お前は二人から刺されないようにがんばれよ」


「はっはっは……はぁ」


 乾いた笑いしか出なかった。





 その後何か事件に巻き込まれることもなく、クロコとの約束の場所にたどり着いた。どうやらクロコはまだ来ていないらしい。だが……


「お兄さんと一緒。うれしい」


「主様の隣は安心します」


「あの、二人とも離れてくれない?」


「「いや」です!」


 二人がくっついてくるせいで周りからの視線と陰口がひどい。


(ねえ、あれって犯罪じゃない?)


(あんなかわいい子を二人も!ずるい!)


(リア充死すべし)


(今ほど殺意で人を殺せればいいと思ったことはない)


「いやー、NPC相手でもGMって動いてくれるんですかねえ」


 周りから言われ放題だ。特にGMに動かれたら神人さん経由でお嬢様にばれる!


「って、最後のクロコだろ!さっさと出てこい!」


「あっちゃー、ばれちゃいましたか」


 比較的近くからクロコが現れた。なぜか彼女は少年を連れていた。


「いやー、さっきぶりですね。ところでお二人はどなたですかねぇ?」


 そういうとクロコは二人をみた。


「初めまして。私はジャック。お兄さんの実質的な嫁」


「違うからな!そんなこと言ったら問題になるだろ!」


(やっぱり通報したほうが)


(なんで俺の隣には誰もいないんだ!さっきから女プレイヤーに話しかけてるのに!)


(これが、殺意?)


「私はデメテルです。お兄さんの召喚獣です。まあ、私とご主人様の関係はそれだけじゃあないですけど」


「いや、召喚主と召喚獣の関係でしかないからな!そんな誤解されること言うな!」


(GMコールってどこだっけ)


(俺、召喚士になってくるわ)


(信者絵、信者絵、リア充信者絵)


(お前なんか壊れ始めてるぞ!そのナイフを下ろせ!)


「なるほどなるほど。なら、さしずめ私は恋人ってポジションですかね?」


「……コイビト?」


「お姉さん、死にたいんですか?」


「お前ら、物騒なこと言ってないでここから離れるぞ!」


 周りが騒がしくなってきたため、俺はジャックを背負い二人の手を引いて走った。




「ここなら落ち着いて話せるだろう」


 俺たちは南門に近い場所にある宿屋に入った。ここはヴァルカンから教えてもらった宿で、値段が安いがサービスがいいらしい。


「ジャックはずるい!私もご主人様におんぶしてほしかった!」


「お兄さんの背中サイコー」


「ほら二人も落ち着け。デメテルは後でやってやるから」


「絶対ですよ!」


「はいはい、それでクロコそっちはなにかあったか?」


「そうですね、見た感じ西側は戦闘ギルドが集まってましたね。あとは大きな商店が集まってました」


「なるほど。こっちは職人街だったな。あとはスラムみたいなのがあったぞ」


 スラムっといったとき、ジャックは軽く反応をした。まだ自分を裏切ったやつらに思うところがあるのだろう。


「なるほど。それでお二人は一体誰なんですか?」


「ああ、こっちのケモミミ少女がジャック。さっき言ったスラムの入り口で出会ったんだが、俺についていくって言ってきかなくて一緒に行動している」


「へぇ、そちらの子は?」


「こっちの緑髪はデメテル。俺の召喚獣の一体だな。それでそっちの男の子は?」


「この子はアーサーですよ。さっき言った商店で拾ったんです。なんでも強くなりたいみたいで」


「初めまして、私はアーサーと言います。この高天原とは違う町から来ました」


「……お前、飛んでもねえ奴拾ってきたな。英雄中の英雄じゃねえかよ。お前どうやって騙したんだ?一応言っとくが、誘拐は犯罪だぞ?」


「あなたこそ、世界最悪の殺人鬼拾った上に惚れさせてるじゃないですか。洗脳ですか?催眠ですか?それとも脅迫ですか?」


「「……」」


「上等だてめぇ!表出ろや!ぼこぼこにしてやるよ!」


「それはこっちのセリフです!泣かせてやりますよ!」


「やってみろや不審者が!」


「やってやりますよロリコン!」


「ショタコン!」


「友達0人!」


「陰キャ!」


「童貞!」


「どっどど童貞ちゃうわ!」


 そうして俺とクロコは部屋から出た。残された三人は二人のやり取りにあっけにとられていたが、二人が部屋を出ると慌てて二人の後を追った。


前回言ったように、ジャックとデメテルのステータスです。


ベルセポネ (星人種)

Lv1

HP 15

MP 45(+5)(+5)

STR 10(+5)

VIT 10 (+5)

AGI 15(+5)

DEX 15 (+5)

INT 25(+5)

所持スキル

【聖魔法Lv1】【星魔法Lv1】【魔力増幅Lv1】【詠唱短縮Lv1】【杖Lv1】【鷹の目Lv1】【冥府の女王Lv1】【空き】【空き】【空き】



ジャック(獣人族 白虎種)

Lv1

HP 40

MP 10

STR 15

VIT 3

AGI 25

DEX 2

INT 5


【疾風Lv1】【迅雷Lv1】【片手剣Lv1】【暗殺術Lv1】【立体行動Lv1】【投擲Lv1】【気配察知Lv1】【柔軟Lv1】【武術Lv1】【血覚醒Lv1】




スキルに関してはまた作中かあとがきで説明します。

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