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君とあなたと私の関係図  作者: 雷花 京
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詐欺師と悪女と被害者と。

越えられない壁にしがみつくセミの私のお話

スマホ越しに告白された。顔も名前も知らない相手に告白をするなんて相手は頭をみじん切りにされておかしくなってしまったのかと疑った。断る理由も見当たらなく、面白いという理由で承諾した私もどうかと思うが。


そりゃあ1日目はイチャイチャした。好きという言葉を投げかけ合って甘くすごした。問題は2日目からだ。私という可憐で美少女な(少なくともネット上では)彼女がいるというのに彼は抱きしめたり、家に泊まるような関係であるメスの(言い方に関しては少しイラついていたのだ。多分。)幼なじみがいるという。

なんてこった。ひどい話だ。詐欺だ詐欺。私はその彼のことをこっそり詐欺師と呼んでいる。その彼女のことは悪女と呼ぼうか。

簡単に言うと、お前は2番手だ。と言われたようなものだ。悪女と詐欺師はずっと親密な関係を持っていて、私はどこからかやってきた虫。悪女からしたら邪魔以外の何者でもないだろう。

私はネット上の恋愛に本気になって結婚するという話を聞いたことがあった。でも彼と私はそういった関係になることはないと予想している。少なくとも今の時点では、の話だが。これから私が詐欺師に心を奪われてしまうかもしれない。恋愛とはコロコロと転がるものだといつか母親が言っていたような気もする。

さて、関係図のはじまりはこんなものだ。馬鹿らしくてしかたない。ここからは私の私生活の話を少ししよう。

朝、いや昼に起きて朝に寝る。昼夜逆転生活とまではいかない不思議な生活をしている。学校という施設に必ず登校しなければいけない日は朝に起きて朝方に寝ている。私にとっては睡眠時間というのは人生の中でも至福のひとときなのだが、どうも寝ることが得意ではないらしい。好きなのに得意じゃない。理不尽な話だが、これは結構日常にありふれていると思う。例えば何かの大会を思い浮かべて欲しい。1位がいれば入賞で終る者、初戦敗退してしまう者がいる。もちろん2位と3位も惨めである。1位は好きなことが得意なことで恵まれているが他の者はどうだろうか。

私はそれが睡眠だったということだ。だからしかたないのかもしれない。

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