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1-6

 声のする方向に走っていくと、森の出口がうっすらと見えてくる。

 まさか森の出口がこんな目と鼻の先にあったとは。

 方角がきっちりわかってりゃこんなことにはならなかったのかな。

 まあ、そんなことは後の祭りだ。

 段々と、出口のそばでオークと人間が戦闘しているところが見えてくる。

 鎧を着たいかにも騎士っぽい人達が8人くらい?居て――オークの数は6匹か。

 それに――あのオーク共、私が逃がした奴らじゃないか。


 そうと分かれば――落とし前をつけなくちゃいけないな――!


 出口が近づいてくる。

 まずは一番手間のオーク。

 他のオークと距離を開け、投石でオーク達を援護している。

 私は魔力を練って大地を蹴り、投石しているオークに肉薄する。

 私は石斧を振り上げると、オークの頭めがけて振り下ろす。

 オークの豚面は一瞬で肉塊となり、あたりに拡散した。

 一撃必殺。

 残念だが、今はこいつらをいたぶっている場合じゃない。全部、一撃で沈める。

 投石オークが殺されたことに、いち早く気づいたオークに石斧をぶん投げる。

 寸分違わず頭に命中。

 そいつは頭の代わりに石斧が生えることになった。

 ここまでやると流石に残りすべてのオークが私の存在に気づき、ヘイトの大部分がこちらへ向く。

 ちょうどいい、と思いながら、石斧が生えているオークが持っていた棍棒を奪い、こちらに突っ込んできた2匹のオークに向き合う。

 片方のオークが棍棒を突進の勢いに合わせて振り下ろす――ところを、私が横からそれ以上の速度でぶん殴る。

 それにより棍棒はオークの手から離れ――吹き飛んだ棍棒が、すぐ隣に接近していたオークの頭にぶつかり、鈍い音を立てた。

 ストライク。

 あとは手早く丸腰になったオークの頭をミンチにする。

 残りあと2匹――と振りかえったが。

 どちらももう身体じゅう切り刻まれて、事切れた後だった。

 数が減ったからか騎士達が仕留めてくれたようだ。

 

 あたりに静寂が訪れる。

 あるのはオークの死体6つと、私と騎士達だけ。

 その騎士達のうちの一人と目が合う。

 鮮やかな赤髪の、凛々しい顔立ちの女性。

 隊長格なのか、一際豪華な装飾が施された鎧を身に付けている。

 この世界の人間との、初めての邂逅だった。

3話4話も改稿したいなあ。

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