愚かな判決
私は、愚かな神への復讐を心に誓った
「被告、天使名ルシフェルへ判決を下す」
10の天使に見守られながら、いやこの中に私を守るものなどいないだろう。正確には10の天使が私を見下す中私への罰が言い渡された。
「被告の肉体は永久に封印し、その魂は人間の肉体へと移し替え人間としての生活を営む事を命ずる!」
その言葉を聞いた瞬間、私はとても言葉には表せない感情を覚えた。
この感情は悲しみか絶望か、それとも怒りか憎悪か、いや、そのどれでもないだろう。
この魂を永遠に消し去られるなら…まだいい。
誰もいない場所で一人にされるなら…まだいい。
この生命を止められたなら…どれだけ幸せか。
なぜ?なぜこんなにも酷な判決を受けなければならないのか。
自分が犯した罪はそんなにも重いものなのか?
神は…私を…裏切ったのか?
そんなことを考えていると、私にはある考えが浮かんできた
神が私を裏切るなら私も神に牙をむけよう。
時間はかかるかもしれない、一人では不可能かもしれない、途中で誰かに邪魔をされてしまうかもしれない。
だが、それでも…それでも私はこう思った。
裏切られるとはどういうことかを、教えてやろう
その傲慢な心を壊してやろう。