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第二話「俺、少女、悪魔」

あれから一時間ぐらい歩いたが、確かに少女の言ったとおりにココは広かった。

「この先は行った事あるか?」

「いや、こっちに来た事は無い」

そういってまた俺たちは進む。明かりに使っているのは少女が作り出した火の玉だ。

「そういえば名前はなんと言うのだ?」

少女は俺に尋ねてきた。そういえば一度も自己紹介してないな。

「如月永遠だ。お前は?」

別に話すことも無かったし「お前」と呼ぶのが好きなわけでもないので聞いてみたが、少女はそこで黙り込んでしまった。

「ん、どうした?」

「いや、実はな・・・・。私には名前が無いんだ」

「何故に?」

「私が住んでいた場所では親が居ないものは全員名前が無いんだ」

少女が言うには親が居ない子供は名前も無く、「オイ」や「お前」等と呼ばれて奴隷のように使われてきたという。そりゃココから出たいと思わないわな。

「ひどい話だな・・・」

「そうか?私は別に何も感じないが・・・」

そりゃそうやって育ってきたんだからそう感じるだけだろう。まぁ、俺もそうやって育っていればそうなるのかもしれないが。

「ん〜、名無しじゃ呼びにくいから何か名前をつけないか?」

「え、名前?私にか?」

「そうそう。名前なしでお前とかオイとかで呼ぶの好きじゃないんだよ」

「私は構わないが・・・・」

「俺がイヤなんだ。何か呼んで欲しい名前とか無いか?」

そう言うと少女は黙り込む。確かにいきなり言われてつけられるもんじゃねぇわな。

「じゃ、俺がつけようか?イヤならいいけど」

その提案に少女は顔を明るくさせた。

「本当か!私に名前をくれるのか?」

予想以上の反応に少し驚いた。

「ああ、それでいいなら付けるよ」

すると少女はぜひ頼むと答えた。


・・・・・だが、確かに名前なんてすぐ考え付くもんじゃなかった。しかも横で少女は顔を輝かせてるし、プレッシャー絶大だ。

ん〜、まず顔が日本人っぽくないので日本人系の名前は没だな。となると外人か・・・。

スカーレット・オハラ、ロイス・レイン、サラ・コナー、ハーマイオニー・グレンジャー・・・・・・・・ダメだ。思いつかねぇ。

「・・・・まだか?」

俺が考え込んでいると少女が顔を覗き込んでくる。・・・・まぁ別に日本人な名前でもいいか。

「・・・・・凛々(りり)」

「・・・?」

「うん、そうだな。凛々がいい」

「り・・・り?」

「ああ、アダ名はりんりんだ」

「・・・・・・・・・りんりん」

そう言うと彼女はうつむいてしまった。

「あ、スマン嫌だったか?」

「そんなわけない!」

そう言うと彼女・・・・イヤ凛々はおれに抱きついてきた。

「そうか、嬉しいのはわかったから抱きつくな!」

そういって俺は何とか凛々を離した。

「とりあえずココから出ることが大事だ。出口を探そう」

「あ、ああ。そうだったな。スマン・・・つい」

「よし、マズはこの先だ」

俺がそういうと凛々は「わかった!」と叫んで駆けていった。それほど嬉しかったのだろうか・・・?

まぁ、なんにしろ悪い気はしない。俺も少し上機嫌で歩きだした。

「うわー!」

あれは凛々の声だ。何があったのだろう・・・。とにかく俺は走り出した。

「オイ!どうし・・・・・な!?」

だが、凛々に追いついた俺は我が目を疑った。目の前にはそれこそファンタジーに出てきそうなモンスターがいたのだ。

「オイオイオイ!なんだよありゃ!?」

「あれは上級の悪魔だ!何でこんなところに!?」

ちょおおおお!マズいじゃねーか!

「ちなみに上級って、どれほどのもんよ!?」

「・・・・・少なくとも私よりは強い・・・」

まぁ、それは見りゃわかる。

身長は3メートルぐらいで、顔には獣の骨をかぶって、上半身は人間の裸、下半身は動物の足、背中にコウモリの羽。まさに悪魔と言うに相応しい存在が俺の目の前にいる。コイツに凛々が敵うとは到底思えない。

「じゃあどうする!?お前が敵わないんじゃぁ、人間の俺なんて論外だろ!」

「逃げるしかない!」

そう言って凛々はこちらに向かって走ってきた・・・が、コケタ。


・・・・・・・・


「アホオオオオオォォォォッ!!!」

それを見た悪魔がなんかよく分からん雄叫びを上げてこちらに走ってきた。

「う、うわあああああぁぁぁぁ!」







・・・・・普通に考えれば分かるが、俺はやつに敵わない筈だ。

なら見ず知らずのやつなんかほっといて一目散に逃げるのが妥当なんだろう・・・・。














だが俺は奴に向かって走り出した!

二日に一話とかホザいてながらこのザマかよ・・・・・・orz

本当にスイマセン。

ただ、一気に話が書けたんで、次の話は本当に二日以内にうpできるはずですので、まだ見捨てないでください^^;

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