フレイムテンペスト
すみませんハプニングが起きてしまって(^_^;)
まぁともあれ楽しんでください。
フレア!!!」
俺は再度フレアの名前を叫んだ。
「…ち」
「あ?」
「だい…ち?」
「ちげぇよ」
何言ってやがんだこいつは。と、その刹那。
「大地大地大地大地大地大地大地大地大地大地大地大地。」
「はぁ?!?!」
こいつ…確実に病んでやがる…大地…罪な男だ。
とりあえずどうにかしなければ。
「お前…聞こえるか?」
「大地d」
「ああもううぜえええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
フレアはビクッと背中を揺らすと顔をこちらに向けた。目に光はなく、元の瞳の色ではないほど紅く、ルビーのようだった。口は片方だけ釣り上がり、哀愁が満ちていた。
「「・・・?」」
…沈黙…。
動いていない間に、暴走の制止方法を考えよう。
………
Q.見つかりましたか?
A.いいえまだ見つかりません。
「大地…どこにいるの?…」
唐突にフレアがそう言うと、メキメキメキと音がしてそのうちバサッと聞こえてそれと同時にフレアの背から…赤黒い翼が出てきた。そして…フレアが少し宙に浮いた。
「ちょ!待て!」
俺はそう言ってフレアに飛びかかる。そして、拝借していたアックスで翼に攻撃した。その攻撃で翼が損傷した。だが、まるで手応えがなかった。
「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」
怪物のような奇声と共にフレアが地面に落ちた。土煙でよく見えなかったが、頭から落ちたはずだ。
…まさか死んでなんかいないよな…
土煙が晴れ、赤い炎がボウッと巻き上がる。
「ダ…イチ」
「嘘…だろ…」
むしろ翼は大きくなり、炎も纏っていた。だが変化はそれだけだはなかった。
それは、俺の2倍ほどの大きさだった。
それは、炎を纏って…いや炎そのものだった。
それは、両斧だった。
「『ソウルクロス』…フレイムテンペスト…」
そう言って、フレアはフレイムテンペストと呼んだそれを振りかざし、ゆっくり下ろした。