暴走
俺が噴水に着くと、兵や住民、能力者が必死に消火活動を行っていた。兵士に聞いた話だと、火に有効な能力者がまだ現れていな…
「潤河!!お前水!」
「いやわかってますよ。わかってますが…」
「どうした?」
「能力の使い方が…」
ああそうか。まだ知らないんだった。
「そういやフレア達はどうした」
「さぁ?」
どうしたもんかね…
「夢太くん…」
そう呼ばれ振り返るとそこには大地が立っていた。
「おう…フレアはどうした。」
嫌な予感がする…。
「死んじゃった…。」
「「え?…」」
「僕がのろのろしてるからッッ!!してるからッッ!!」
…大地のいった話はこうだ。
レストランで飯を食ってたら大地がトイレに行ってる間にフレアがチンピラに絡まれて大地が止めたら裏通りに連れて行かれて暴力を受けた。その間、フレアは拘束されていて大地が倒れているのを見るなり辺りが燃え出してそのままフレアも炎に包まれた…と。
「それは能力が暴走したんじゃないか?」
兵が言う。
「能力をコントロールできていない能力者が強い感情に襲われると能力が暴走することがあるんだ。今の状況はピッタシそれだな。」
「暴走ねぇ…やっぱり止めるには倒さなきゃいけないのか?」
「ああ。そうだな…倒したあとに落し物がステータスに残る。」
「落し物?ステータス?」
「お前?!まさかステータス知らないのか?!」
「はぁ?そんなゲームみたいなの知るはずないだろ」
兵は、はぁとため息をあげ俺に説明をしだした。
「目を閉じて大きく息を吸ってはいてみろ」
俺は言われたとおりにする。目を閉じ、息を吸い、はく。
「こうか?」
「そうだ。そして、自分の胸に手を当ててみろ。そしたらメインページが出てくる」
手を当てると…ドクン!と大きな音がし頭の中にログインしますか?という項目が出る。まじかよゲームじゃん。
俺は無能力者と念じて打った。パスワードを決めてくださいと出る。そうだな…塾の会員番号にするか。よし確定っと。
これがメインページか…昔やってたゲームにそっくりだな。
「出てきた。」
「出ましたよ兵士さん!」
「それはメインページだ。解放していなかったようだな。」
ふむふむ。試しにアイテムの欄を見てみよう。…初心者限定ボーナス…だと…
「完全にゲームじゃないか!」
「ガチャとかありますよ…」
「やはりここの世界の住人と能力者はステータスが違うんだな…俺たちにはそんなものないぞ…」
「そ、そうか。無駄すぎる機能だな…」
「ともあれ、探っていたらステータスが出る。っと嬢ちゃんを止めるんだったな。頑張って行ってこい」
「おう」
「はい!」
ステータス欄を探そう。ステータスステータスっと。これか…
無能力者 荒川夢太
LV.1
スキル
**∞/∞
・
・
・
・
装備
無し
ソウルクロス
未開放
ステータスポイント
HP45
AP45
MP23
DP21
MDP14
SP 23
残り0
ってな感じになってるな。ソウルクロスってなんだ?疑問だな。
まぁ今すぐ行かなきゃならないから調べてる暇ないが…。
「よし!いくぞ潤河!」
「ほーい」
そして俺たちは例のレストランへと入っていった。
すみません若干ペース落とします
もし、万が一、仮にも見てくださっている方がいれば覚えておいてください