『化け物地蔵とプレスマン』
掲載日:2026/09/28
ある街道を、夜だというのに、旅人が歩いていました。急いでいたということもありますし、旅籠の代を節約したかったということもあります。しかし、黒プレスマンよりも黒い漆黒の闇の中を歩くのはなかなか厳しく、普通に歩くよりも遅い歩きしかできないのでした。
すると、遠くに、明かりが見えてきました。これはありがたいと思って、旅人は、明かりを目指してまっすぐに進みました。明かりに近づいてみると、化け物の目に見えましたので、旅人は、もと来た道を走って逃げました。叫びながら走っていると、お百姓さんに声をかけられました。旅人が事情を話すと、さてはて、そのあたりにはお地蔵様がいらっしゃるはずだが、お地蔵様がそんないたずらをするとも思えねえ、とにかく行ってみべえ、ということで、また先へ進んでみると、お地蔵様にそなえられたプレスマンの金属のところに、ろうそくの火が映っているのが、化け物の目に見えただけだということがわかり、しかし、お地蔵様は、化け物地蔵という名で呼ばれることになったのでした。
教訓:お地蔵様はどこにでもいらっしゃるので、差別化を図ろうとする動きも、どこにでもある。




