):asura:( あなたには顔がいくつあるの?
ある時の彼は、かっこよかった。
イケメンじゃないけれど、私の好み。
ねえねえ、輪廻転生って信じる?
私は、信じないわ。
今ね、King Gnuの『阿修羅』を聴いているんだけれど、彼よく弾いてたわ。
最初に私達が来たとき、Seven nation armyばかり、弾いてたのよね。
あの、リフが頭から離れないわ。
さっきは、かっこいいっていったけれど、その時の彼は、かわいかった。
だって、かわいらしいじゃない?
馬鹿の一つ覚えとは言うけれど、言い訳は聞き飽きても、他愛のない会話はしていたいわ。
あ、緑黄色社会……
彼、ずっと真夜中でいいのに。も、好きなんだけれど、愛知出身てこともあって、緑黄色社会も好きなのよね。
「言えない」って曲があるんだけれど、仕事から帰ってきて、私が何してたの?って、聞くじゃない?
すると、サビを歌うのよ。
歌いながら、折り紙で紙飛行機を折るの。
何してるの?
って、訊くと、「ごめんね」っていうの。
よくわからないのよね。
スマホから、Channel Uを再生するの。
明日は、何聴こうかしら。
「何聴いてるのさ」
「Official髭男disim」
そう答えながら、私はコーヒーにシロップを注ぐの。
うふふ……
「これ知ってる?」
「その歌詞、素敵ね。今日も誰かの誕生日だなんて」
「愛知出身なんだ。僕と同じなんだ」
「ズミさん?」
「じゃないかな?」
――杉咲はドキドキが止まらないわ――
「Hello!We’re」を聴いている杉咲です。
〇〇さんは、一時期、午前三時に起きて、ランニングをしていました。
なので、今は「RUN」を聴いています。
杉咲もランニングをしています。
あまり、走れませんが、今は午前六時半です。
仕事前にランニングをすると、一日の気分が違いますよね。
共感されるかな?
本当は、絵文字とか使いたいんですけどLINEじゃないので、使えません。
そうですよね。
橋まで、やってきました。
太陽さんが顔を出しています。
「こんにちは」
あ、間違えました。
「おはよう」
杉咲は、ACAねさんが好きなんですが、〇〇君とライブに行った時、とても楽しかったのを覚えています。
こんにちはって言ったら、ACAねさんがたまたまなんでしょうけれど、はっきりと聞こえたよって言ってくれて、杉咲、涙目です。
「おはよう。ヒマリちゃん今何を見ていたの?」
「あなたの夢を見たよ」
「優しいね。どこに行く?」
「ハチ公。間違えた、あっちいこ」
本当は目を見てたけど、言えなかった杉咲です。
「おきてんの?もう……」
白黒じゃなくて、クリームで愛に生きたい
過ぎ先より