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プロローグ「鮮血に染まった瞳」

「な、何で魔法適性(いち)のお前が、俺よりも強いんだよ……!?」


 もう自分でもあきれるほど申し込まれた魔法対決の数々……。その結果は、全試合とも全勝という食傷気味なものだった。

 勝負を挑んできた相手の男は、自分よりも格下の人間に負けてプライドが許さないのか、依然として反抗的な目をゆがめない。

 そんな男に、ルセ・ラポルトは興味なさそうに背を向けた。


「お、おい待て! まだ勝負は終わってない!!」


 往生際が悪く、背後から男の怒声が響くが、ルセは見向きもしなかった。

 そんな中、魔法対決を見ていたギャラリーたちが口々に感嘆する。


「す、すごい、あの人……」

「あの人、うわさの新入生だよね……?」

「初級魔法だけで、あんな……」


 周りに沸き起こるざわめきが、ルセのことばかりでしゃくに触ったのか、相手の男は舌打ちをする。

 そして、無言で立ち去ろうとするルセの背中を追おうと地面を蹴り上げて猛進する――。


「クソッ!! 待ちやがれ――」


 しかし、そのタイミングで不意にルセが振り返った。

 ルセは落ち着いた様子で片目のカラーコンタクトを外して男のことを凝視する――。


「ひ、ひいいいいい……!!」


 その瞬間、相手の男は悲鳴を上げた。

 男の顔が恐怖にゆがみ、まるで今までの無礼の許しを請うように、目から大粒の涙があふれる。


「……」


 無言でたたずむルセ。

 そんな彼の片方の瞳は――鮮血のように真っ赤に染まっていた。

読んでいただきありがとうございます!

初投稿なので、色々と至らない点があると思いますが、これからも厨二病+なろうっぽさを全面に出していこうと思いますのでよろしくお願いします!

もしよろしければ、広告下の☆マークから評価とブックマークしていただけるとすごく嬉しいです!

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