氷の女王の恋愛事情
「ファビアン、あなたとの婚約を破棄するわ」
ミアラ王国の女王、ヴァレンティナは半年の婚約に終止符を打つ。
そろそろ婚姻し、後継者をと周りに嘆願されていた。氷の妖精の血を受け継ぐヴァレンティナは、幼い頃から、次期女王として宰相や大臣から期待の眼差しを受けてきた。ときに、孫を見るような目で慈しまれた。
それ故に、政略結婚の相手に選ばれた公爵令息の生々しい視線に堪えられなかった。また、距離をおいた付き合いのためか、浮気が発覚しすっかり気を落としてしまう。
「もう一生結婚できないかもしれないわ」
「ご冗談を」
長年ヴァレンティナを支える秘書官、エルンストはいつも彼女を慰め、温かい言葉をかけてきた。ヴァレンティナは彼まで失ったらどうしようかと不安に駆られて――
ミアラ王国の女王、ヴァレンティナは半年の婚約に終止符を打つ。
そろそろ婚姻し、後継者をと周りに嘆願されていた。氷の妖精の血を受け継ぐヴァレンティナは、幼い頃から、次期女王として宰相や大臣から期待の眼差しを受けてきた。ときに、孫を見るような目で慈しまれた。
それ故に、政略結婚の相手に選ばれた公爵令息の生々しい視線に堪えられなかった。また、距離をおいた付き合いのためか、浮気が発覚しすっかり気を落としてしまう。
「もう一生結婚できないかもしれないわ」
「ご冗談を」
長年ヴァレンティナを支える秘書官、エルンストはいつも彼女を慰め、温かい言葉をかけてきた。ヴァレンティナは彼まで失ったらどうしようかと不安に駆られて――
女王は婚約を破棄してふと思う
2022/08/12 14:11
灯台もと暗し
2022/08/12 14:36
ライラックのティーパーティー①
2022/08/14 16:02
ライラックのティーパーティー②
2022/08/17 19:38
エルンストの病
2022/08/23 14:37
ヴァレンティナの看病
2022/08/25 13:19
女王は策を練る
2022/08/29 12:04
(改)
祖父王と妖精姫
2022/09/06 14:53
(改)
急報
2022/09/14 12:06
ヴラドワ帝国の皇子
2022/10/18 13:10
舞踏会と、策略の一端
2022/10/30 12:31
(改)
意外な候補
2022/11/20 20:55
(改)
熊と狐
2022/11/24 12:07
牽制
2022/12/02 14:51
ハインツ皇子の懇願
2022/12/05 21:43
(改)
どうするって?
2022/12/13 13:42
(改)
内通者
2022/12/21 12:13
帝国の船団の到着
2022/12/31 22:59
約束は守られてこそ
2023/01/10 22:31
(改)
人生は交渉の連続
2023/01/19 14:09
ハインツ
2023/02/06 13:39
敵と味方
2023/02/08 12:16
動乱
2023/03/18 12:00