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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た5  作者: 椎家 友妻
第五話 一夜の復活と、新たな出発
52/65

4 今回も、お嬢様が一枚かんでいた

 それからライブ当日まで多くはない時間の中、ライブの準備は意外にもとんとん拍子(びょうし)に進んだ。

 まず彩咲綾音の一夜限りの復活ライブは、

ファミレスという決して広くないスペースで行われるという事もあり、

彩咲綾音のファンクラブの中から、

抽選で選ばれた極少人数のお客さんだけを招待するという事になった。

会場の準備は岩山店長が先頭に立って引き受けてくれて、

彩咲綾音のステージ衣装は、何と、(かい)()グループの令嬢である海亜理奈(かいありな)が仕立ててくれた。

彼女は服を作るのが趣味、というかもはやプロレベルの腕前で、

この前のパーティーの時、美鈴や俺の姉ちゃんのドレスを作ってくれたのもこの理奈だった。

という訳で美鈴が電話で事情を話して理奈に彩咲綾音の衣装を作ってくれないかとお願いしたところ、

理奈は意外なほどにあっさり引き受けてくれて、

その日のうちに沢凪荘に執事の浜野さんと一緒に現れ、

由乃さんの体の採寸をしてすぐに帰り、翌日には腰に大きなリボンが付いた、

フリフリミニスカートの見事なアイドル衣装を仕上げて再び現れた。

理奈のヤツ、私はいつも忙しいとか言いながらどんだけ親切なんだよ。

これは何かお礼をしないといけねぇなと思ったけど、

美鈴がその衣装を見て感激して理奈に抱きついたら、

理奈は顔を真っ赤にして照れていたので、理奈にとってはこれで十分なお返しになったのかもしれない。

美鈴はどうか知らないが、理奈は美鈴の事が相当好きみたいだからな。

 とまあそんなこんなでライブ前日の夜にはステージを完成させ、

そこで入念なリハーサルを行い、万全の態勢でライブ当日を迎える事になったのだった。



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