表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

5.言っていいのは美幼女だけだ。→7.リローディング

 前回は意味ありげなコードをでっち上げるのが難しくて挫折しました。

 正確には悪ノリすぎて前話あとがきで触れたような世に出せない物になってしまってました。


 さて今回は幾つか反省と路線変更で後数話続ける予定だったのを早めに切り上げることにしました。うん準備してたネタがね、ノクターン向きなのも混じっててココではちよっと使いにくくなったかなと。


 ん?


 赤ん坊の口が『ヘ・ン・タ・イ』と動いたように見て取れた。


 インビジブルかつハイデな存在の我を認識できるとはなにやつじゃ。


 まあよいわ。いつの世もガキには見えざるモノが見えるときもある。実害はなかろう。

 散歩途中で出会ったネコと視線が絡まるとたいていネコがいなくなってくれるのだがな。

 こやつ手強い。


 我のドコにヘンタイ要素があるというのだ。宿主ネナから伸びる”絆”という名のケーブルで繋がったコントローラを握りながら召還されたときの姿である某巨大ロボの描かれたTシャツにトランクスという出で立ちの我は高らかに笑った。

 何ら変哲も無い自室での普段着である。いや制服だな。


 ぎぎぎと擬音が聞こえそうに首を動かし『逆引きVMB辞典』と『入門者必見 Tips集』をパラパラとめくりながら目を通す。

 この本は『Visual Masic++ Bilder(以後[VMB]と呼ぶ)』の製品登録をすると自動で『デベロッパーネットサークル([DNC]とも略す)』の会員にも登録されて、無償提供される電子書籍の一つだ。


 えっ、電子書籍なのに「パラパラ」の表現はおかしいだって? 

 ふっふっふっ。我のいるTPV空間では電子書籍も通常の冊子のように扱えるのだよっ。


 冊子のTipsを含む記事にはリンクポイントが設定されていて、押すことで該当のすれへ跳ぶ。気になる機能は宿主の丹にならない常時起動の「条件ランチャー」「護身用スペル」など。

 もともと「Masic」と「MasicScript」はオープンソースで先達の携わった作者の名前を消さない限り商用でもなく個人で使う限り無償提供されているコードの豊富さには驚くばかりだ。


 裏ジョブで動き続ける多弾頭ランチャーに我は出会った。期待以上に多機能である。

 他には「報復(カウンター)付きの悪意センサー」で悪意を向けられると何かしらの不幸を返すのとか「ヒールとキュアお裾分けセット」はHPと状態異常を近接する親しい者に軽度改善する。


 1.「悪意センサー」を残MPと宿主のBUSY度で可変するインターバルにする。索敵範囲は残MPに連動。

 2.「お裾分けセット」も「悪意センサー」と同様にセットする。加えて就眠時は残MPに応じて効果と範囲を高めて殆ど使い切る。そう魔力欠乏になる寸前まで使い切れば魔力量が増えるかも(・・)というアレだよ。


 掲載されている内容は先人達の汗と努力とワルフザケの宝庫であった。


 うむ。これで本人の自覚がない状態で「危険察知」と「回復系魔法」の鍛錬にもなるぞ。今後の成長に期待する。

 我ながらいい仕事をした。殆どコピペだったが。


 先人の好みなのか拘りなのか、探知はレーダーかソナーから形式を選択する。交互かMP消費が高いけど同時にすることも選択できる。

 レーダーに使うのは電波でなく魔伝波(までんぱ)、ソナーは音波でなく超魔波(ちょうまっぱ)が使われている。

 探知情報は組み込まれているコンポーネント『分析くん』が解析してくれる仕組みのようだ。


 それと[報復]と[癒やし]用途のコンポーネントがあって各々『怒呑破(どどんぱ)』と『気崙晴(けろんぱ)』の愛称が付けられている。


 VMBが世に出て数十年という設定、あなどれんな。


 食指が動きそうになるアプリが沢山有って時間の経過に気づかずチェックしていると宿主が就眠に着いていた。



 ◇  ◇  ◇  ◇

 


 不快。


 音。


 不愉快な音がしている。

 少しずつ現状認識の情報が◯◯されていく。いつものローディング。


 ああ、朝か・・・・小さい鳥、えーと朝なら、そして天気なら・・・・小鳥のさえずる鳴き声が聞こえるはずなのに聞こえない。

 どこかでたっぷり湿ったなにかが転がる音・・・・水たまりが出来る程度の雨が降っている。


 まぶたを開ける。


 薄暗くて何の変哲も無い自室だ。

 しかし・・・・目覚ましが鳴っている。起きなきゃ行けない時間だ。


 知覚はすすむ。


 がばっと上体を起こすと我は叫んだ。


「くそったれな現実よ、我は帰ってきたー!」


◯3話分のエキス(搾りかす)をまとめました

6.むしろ罵って欲しい。

7.リローディング



◯食指が動いたアプリの一つ

 『衣類なんか何のその、中身が透けて見えちゃう』評価4.5の『スケスケくん』。下心満載でインストールしてみたら骨格表示及び判定だった。怒りにアンインストしかけたが・・・、その有意義な使用法に気づく。



◯Masic/MasicScriptについては別なお話にする予定ですが


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ