長女赤音の一日
午前五時、赤音の朝は早い。
赤音の部屋から鳴る大量の目覚まし時計。
赤音はそれらを超能力で壊す。
午前六時、赤音の朝は早い。
「赤姉、朝だよ。起きて。」
朝が早い緑が赤音を起こしに来る。
そんな緑に壊れた目覚まし時計のガラスの破片が襲いかかる。
緑は超能力で壊れた目覚まし時計のガラスの破片を止めようとするが、赤音の方が超能力は強い為、緑の額に壊れた目覚まし時計のガラスの破片が突き刺さってしまう。
午前七時、赤音の朝は来る。
「赤音、朝だよ。」
緑に頼まれた青葉がパジャマ姿で赤音を起こしに来る。
先程同様、青葉に壊れた目覚まし時計のガラスの破片が襲いかかるが青葉は超能力でそれを止め、赤音の体をゆすりながら声をかけて起こす。
「んー、おはよう青葉。」
目をこすりながら起きる赤音。
赤音の超能力で浮いていた壊れた目覚まし時計のガラスの破片は超能力が切れ、赤音が起きると同時に床やベッドの上に落ちていった。
「あうー、またやっちゃったよ。」
壊れた目覚まし時計を見て落ち込む赤音に青葉は慰め、朝食が出来ている事を伝えた。
歯を磨き、リビングに向かう赤音、ここで七時を過ぎている事に気づく。
「なっ、なんでもっと早く起こしてくれなかったの。」
緑は赤音に額に刺さる壊れた目覚まし時計のガラスの破片を見せ、起こした事を伝える。
赤音は緑に手を合わせ謝るとテーブルへと席に着いた。
このままでは部活の朝練に間に合わない。