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始まる高校生活前編

この物語は、ごく普通の高校生を自称する。 天井倫杜の超日常物語である。

そして4月9日。入学式を終えて始業式。

ついに高校生活が始まる。

自転車で30分といった遠くも近くもない微妙な場所にある高校まで通学する。

たけるとは、家が近かったため、一緒に自転車で通うことにしていた。

高校生活が始まったばかりのおれにはとても助かることであった。こんなことをいうのは申し訳ないが、たけるが公立高校ではなくおれと同じ高校で決まってくれてとてもよかった。

そんな片道30分、坂もなくスムーズにたどり着いた武領高校。名前だけなら強そうなのにレベルは低い。

そんなことを思いながらも駐輪場に自転車を止め、下駄箱でスリッパに履き替えて教室へ向かう。

そういえば、中学までは上靴だったからスリッパってのは少し歩き慣れないな、なんて思いながらも階段を上っていく。一年生の教室は、3階にあるが、なんせクラスの数が多いため自分の教室がどこにあるのかわからなかった。チャイムが鳴るまであと5分⁈

これはまずいと思い必死に14組を探した。

なんとか見つけて入ったら教室にはもうみんなが座っていた。さすがに一日目なだけあってクラスの中は静けさに包まれていた。その中を急いで突っ切るように自分の机についてとりあえず一安心した。

どうやら、8時30分のチャイムは予鈴というものだったらしく、クラスの沈黙は担任がくる35分まで続いた。まぁ、急ぎ足で焦っていたから多少静かに休息を取れた。

にしても、本当に誰も知らない環境下に人は置かれるとこんな感じになるのか。

お葬式ムードというか試験待機中というか、とても居心地が悪い中一番前の席に座らされている。

これだから出席番号が早いのは嫌いだ。まぁ、今更どうこう言うことではないのだが。

あれこれ思っているうちに担任が姿を現した。

おじいさんとおっさんの間くらいの歳をした担任はこのクラスの風景をみてニヤニヤしながら入ってきた。

「起立。合掌。着席。」

と当たり前のように担任はいい放つわけだが、合掌?と誰もが思っただろう。

俺の進学した高校は宗教色が強いというか仏教高校だから授業が始まる前に合掌をする決まりがあるようだ。

そんな挨拶をして着席して担任からは当たり前のようにホームルームが始められる訳だが、

「いやぁ〜こんな後ろの方のクラスの担任をやるのは久しぶりだなぁ〜」

とよくわからないことを言い始める担任の粥川。

たしかに、俺が配属されたこのクラスは、全17クラスある中の14組。

実際のところは、15〜17クラスは商業科であるためこの14組が普通科の最終クラスとなる。

ちなみに、1組は特進クラスという一番優秀なクラス。

2〜3組は選抜科で運動と学力を兼ね備えていなければ入れないクラス。

4〜5組は福祉・医療科と言った看護系がメインだが学力は普通科と変わらないくらいのクラス。

そして、6〜14組の一番多いのが文理科というごく普通のクラス。

たしかに、この表記を見ると上の方の番号のクラスの方が頭が良さそうに見えるが、粥川先生の言い方だと文理科も同様に全9クラスが優秀順に出来上がっていたということになる。

たしかに、俺は中学での最終内申点は18とオール2の成績。その方針で考えたら一番後ろの14組に配属されておかしくない成績の生徒である。

偏差値も決して高くないこんな高校がそんな実力を推し量るようなクラスの作り方をするのだろうかということだけがホームルーム中ずっと頭の中を回っていた。

他にも諸注意など授業についても話していたようだがあまり頭に入ってこないままホームルームは終わり、運動場で始業式が行われるようだった。

始業式では、1年から3年までのすべての生徒が集まることになるだけあって、すごい人の数だ。

1年は17クラス。2年は15クラス。3年は17クラス。

となっているらしく、系49クラス、1クラス35人計算でも約1700人もの生徒が集まっていることになる。

校長が前に立って話しが始まる。

運動場で制服のまま座らされているとすごく足が痛くなってくるのだ。ほんとにやめてほしいと痛みに耐えながら話を聞き終わると生徒会長からの挨拶があった。どんなやつなのかと思い目を向けると気怠そうにすごく適当に、完結に一年にこう激励を飛ばした(はず)

「1年生の方々〜えぇ〜〜まぁ3年間楽しく頑張って笑」

とこんなクソみたいな激励を飛ばすようなやつが生徒会長で良いのかと思ったが校長ですら怒りではなくニコニコそれを聞いて笑っている。

偏差値どおりの学校なんだなとだいぶがっかりした。

そして式は終わり今日の予定は終わり。明日はオリエンテーションがあるらしいが内容はよくわかっていない。新生活早々、不安はまだ拭切れないのであった。

粥川先生の言っていたクラス分けの真相については謎に包まれたままでしたがついに式も終わって学校生活がスタートしていきそうですね〜。

こういった学園ものならラブコメか実力で何もかもが決まっていくなどカッコのつくものがやはり人気ですが、この物語はいやはやどうなっていくのかしら笑笑

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