入学編
この物語は、可愛いヒロイン的な女の子がでてくることもなければ(多分)、異世界へ転生されるわけでもない。ごく普通?いや、ほんとに普通な人からみたらちょっと異常な一人の高校生のお話だ。
中学3年生もせとぎわ。受験が終わり誰もが華やかで甘酸っぱい青春を高校生活に求め期待している時期だろう。
もちろん平凡でなんの取り柄もなく人付き合いもあまり得意ではない、今風の言い方だと、あれだよあれ。インキャラ?この言葉はあまり好きではないがそんなおれ、「天瀬 倫杜」(あませ りんと)でも高校生活は甘酸っぱい青春とか部活帰りの夕焼けに照らされなが自転車をこぐとか?まぁ、そんな誰しもが必ず考えるようなことを当然考えるのである。
だって年頃なんだもんっ、とか思いながらおれは、高校指定の真新しい制服に身を包み入学式へと向かっていた。
入学すると知らないやつしかいないんだろうし、とりあえず、気の合う友人できないかなぁ。なんて少し不安になるのもむかし、転校した時のことを思い出したからだ。幼稚園の卒園から転校して祖父母の家に引っ越し、今があるのだが、おれが通っていた「白山中学校」は皆凄く優秀で「白山ブランド」とか周りから言われるくらい優等生の集まりみたいなとこに行っていたわけだが、おれは、その中でも学問に関しては下の下だった。。? 確かにテストは難しかったがそれ以前に勉強をまともにしていなかった。
「いや、あのね?一回本気で頑張ったんだよ?一回。それでも27点とかひどかったからね⁈」
その後から勉強しても点は変わらないし順位も146/150くらいだったし、なんとも思わなかったなーー。むしろそれが当たり前くらいな感じだったな(笑) とか、話がずれちゃったけどまぁ、そんな感じで中学の学歴で考えて、上位の高校に入れるわけがないのだ。まぁ、入れればどこでもいいとさえ思っていたから問題はないのだが。そんなこんなで、周りもおそらくバカばっかでヤンキーとか普通にいそうとさえ思ったもんだからな。さて、どんな高校生活が待っているのやらと思っていた矢先に、中学が同じだった「津田 たける」と同じ電車に乗っているのに気がついた。
むむ?同じ制服だと?確かにあいつもそこまで頭は良くないのは知っていたがまさかおれと同レベルではないはずと疑ったのだが、忘れていた。あいつは一般入試だったから他は落ちてしまって仕方なくレベルの低いおれと同じ高校に行くことになったのか。と思うとそれはそれで悲しいことだが、知り合いがいてくれて一安心。たけるとは部活も一緒だったのをきっかけに趣味のアニメの話で盛り上がったり結構仲の良い方だ。たけるもやはり高校のレベルがレベルのため少し不安を持っているようだった。
「絶対やばいやつらいるやん、。 ワンチャン学校やめるかもしれないw」
と冗談半分そうに呟いた。 なんだかんだで正門まで歩いてきてしまっていた。不安と少しの期待を持って下駄箱まで歩くとクラス表のようなものが配られた。クラスは合計すると17クラス⁈と正直驚いたがコースでわかれているから俺たちのコースは9クラス。それでも十分多い気もするが、。おれは、
「あませだから上の方見ればすぐわかるよなっと、、えっと14組か」
おれは14組。俺たちのコースの中では最後のクラスだ。
たけるはというと、9組だった。家が近いとかで最初は考慮されるのかと思ったらどうやら割り当てはそうではないようだった。「同じクラスだったらよかったのになー」と誰もが交わしたことのあるような会話を交わしながら互いの教室に向かった。一クラス40人、どの高校もだいたいそんなもんだと思うがこの学校、「武領高等学校」の場合一学年計17クラスもある。単純な計算でいくと一学年ざっと680人。三学年合わせたら約2040 人とか…えげつないなとかへんなことを考えて入学式が始まるのを待っていたらとなりに女子が座ってきた。まぁ、来た順に係の先生に誘導されてたまたま隣に座っているんだがなんともこれがJKの香りかと思わず嗅ぎたくなるなぁとおっさんのような事を入学早々考える15歳の自分がいるわけだが、だって気になるやん。すっごい男心を掴む匂いなんだもん。とか周りの雰囲気に緊張しながらも式は終わりそれぞれの教室に向かうのであった、。
思いつきで始めてみた自分の高校生活をベースにお話を描かせてもらっております。
自分で書いてると常に思う、高校生活の甘酸っぱい青春とは。
そんなものコミュ障な私にはどうすることもできませんでしたね。
高校デビューとかいう人もいますが、続いて数ヶ月が関の山ですね。
やはりアイデンティティは保つものと本能が訴えかけてきますわ(笑)
というわけで無駄話が過ぎましたが、めっちゃマイペースに最初はわりと自己満足日記みたいに語ってますのでご了承下さい。