こんなのメイド喫茶じゃない〜その3〜
「メイド喫茶の甘酸っぱい出来事」
その3
(はぁ〜なんであの時行くなんて、言っちゃったんだろう。)
みゆは、ゆいに連れられあの百合メイド喫茶また来てしまった。
「ただいま帰りました〜」
「あら、おかえり」
ゆいが、お店に入ると先輩メイドの亜美が、出てきた。
亜美は、ゆいの後ろに隠れながら、入って来たみゆに気ずき、笑顔で、
「お帰りなさいませ、お嬢様」
(すごい綺麗な人)
ゆいが、そんな事を考えていると、
「ふぅっ、ん・・・・ふぅ・・・あん・・・くちゅぅ。」
「ん〜・・・くちゅぅ。ふぅっ、ん・・・はん〜・・・」
(え!?な、なんで、キスされてるの、こんなの嫌なのに抵抗できない)
亜美は、みゆの唇から銀色の糸を伸ばしながら、
「お嬢様は、ミカお嬢様と違って積極的でわありませんけど、舌を絡ませるのが、上手ですね」
「あーーー!みゆお嬢様は、私のお客様なのに〜ずるいですよ〜。」
ゆいは、亜美に自分のお客を取られて悔しがりながら、頰っぺたを膨らませていた。
みゆは、と言うと、あまりに亜美のキスが、衝撃すぎたのか、固まっていた。
「あら、ごめんなさい。それじゃあみゆお嬢様を席にご案内してあげてくれる?」
「はい!お嬢様こちらにどうぞ、」
「え、あ、あはい!」
やっと、元に戻ったのかみゆは、ゆいに連れられて奥のテーブル席に連れてかれた。
「お嬢様こちら、メニューになります」
「あ、ありがとうございます」
(どうしよう〜私今女の子にキスされたのに、もっとしたいって思っちゃってる)
「お嬢様何をご注文なさいますか?」
「じゃあ、この苺のアップルパイとグレープフルーツジュースを、お願いします。」
「かしこまりました」
ゆいは、注文を、聞くと厨房え消えていった。
みゆが、店内を見渡していると、見た事ある顔が、少し離れた席なあった。(あれってもしかして、ミカじゃない?ど、どどうしよ〜この前先に帰っちゃたのに、こんなとこ見られたら『みゆも、やっぱり女の子好きなんだね』って言われる~)
みゆがそんな事を考えていると
「お待たせしました。苺のアップルパイとグレープフルーツジュースになります。」
「え、あ、ありがとございます」
「食べ方は、どうなさいますか?
「食べ方があるんですか?どんなのがあるんですか?」
「え〜とですね、あーんと口移しがありますどちらにしますか?個人的には、口移しがオススメです。」
(な、何それどっちを選んでも、死ぬほど恥ずかしいじゃん、でも、どっちか選ばないといけないよね。選ぶならあーんの方が、まだ、大丈夫)
「えーとそれじゃあ、口移しで・・⁈」
(て、何言ってんの私〜〜〜〜〜〜!!!!!)
「ほんとですか⁉︎」
ゆいが物凄い嬉しそうな顔で、聞き返してきた。
「え、えーとあのはい」
(こんな可愛い子が、嬉しそうな顔して聞いてきて、断れるわけないじゃない)
そして、ゆいは、苺とアップルパイを少し口に入れ少し噛んで、
「お嬢様お口を開けて下さい」
「は、はい!」
今回はここまでにさせていただきます。次回最終回です。
そして彼女は、自分の心に逆らえるのか?