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Last LOVE~4~

いい加減自分の気持ちに気づく。


なおきには酷いことをした

好きなる資格なんて無い。


―なんにも無かったように振舞う―

・・・これが私にできることだ。



いつも通り起きて学校に行く仕度をする。


毎日、しゅんくんは家まで迎えに来てくれている。


ピンポーン・・・


「じゅあ行ってきます」

「あ!お弁当忘れてるわよ!」

「ああ・・・ごめん。ありがと。じゃあ」

「最近元気ないけどどうかした?」

「なんでもないって~!」

「そ?相談位しなさいよ」

「は~い」



ガチャ


「おはよ・・・」

「おう・・・おはよ」

「・・・」

「・・・・・・」

先輩はお構い無しに話を切り出した。

「なぁ、」

「は・・・はい・・・」

「りくってさ」

「・・・」

「なおきの事どう思ってんの?」

「え・・・」

「好きなら好きって言ってくれ!」

「た・・・ただのお・・・お兄ちゃんみたいな感じな・・・だけ・・・」

「・・・・・・そっか」

「うん・・・」

「・・・」

「どうしてそんな事聞くの?」

「いや・・・昨日さ」


『しゅん・・・お前りくのこと好きなのか?』

『は?何言ってんの?』

『軽い気持ちでりくに近づくな。』

『は?誰がいつ軽い気持ちで付き合ったって言った?』

『お前は俺と張り合うためにりくを奪ったんだろ?』

『なんでお前にそんなこと言われなくちゃならないんだよ!』

『俺、りくが好きだから。でも振られてる。』

『じゃあ首突っ込んでくんな。』

『・・・から・・・』

『あ?』

『だから尚更りくには笑顔でいてほしんだよ!軽い気持ちで近づくな分かったか』

『わかったよ。』

『もし別れるなら言ってくれ。りくは俺が貰う』

『っつ・・・』


「ごめんな・・・なおきには軽い気持ちで付き合ってるように見えんだな・・・」

「ありがとう・・・」

「え?」

「大事にしてくれてありがとう・・・」

「俺もりくに大事なもん教わってるよ・・・ありがとな・・・」

「私、しゅんくんと別れる気ないから!」

「ふっ・・・俺も・・・」


「じゃあ、帰り待ってるねー!」

「おー」

「じゃね!」


手を振る私。


「りく!おはよ!」

「アスカおはよ!」

「北原先輩と彼カノやってんじゃん!」

「・・・うん」

「どした?」

「ううん!今日お昼のお弁当忘れかけてさー・・・―」

「―」

「―」


キーンコーンカーンコーン・・・


「りくお昼だよ!」

「やった!」

「たまご焼きくれ!」

「えー。あはは!」



「勝田さん・・・」

「ん?西田っちどうかした?」

「北原?先輩が呼んでるよ・・・」

「なんだろ?あ。ありがと」

「ううん」



「しゅんくんどうかした?」

「なおきに色々言われてるからこれから休み時間、昼休みは一緒にいよう」

「・・・」

「いや?」

「嬉しいです・・・」

「じゃあ、早速裏庭で食べよう!」

「はい!お弁当持ってきますね!」

「おう。」


「おまたせしました!」

「いくべ!」

「外で食べるの初めてです」

「そ?美味いだろ?」

「はい!」

「たまご食べたいな。はい、あーん。は?」

「・・・恥ずかしいですよ・・・・・・」

「いいじゃん!」

「あーん」

「あー・・・」


「イチャつくな!」

「松先じゃん!」

「なんだお前1年の子と付き合ってるのか!」

「悪ぃかよ。」

「何ちゃん?」

「勝田利久です!」

「初代校長と同じ名前だ。」

「それ私のおじいちゃんです。」

「「えーーーーーーーーーーーーーーー!」」

「ん?」

「いや先生なのにバカなところを見せてしまったな・・・ゴホンッ・・・」

「あはは!」

「イチャついててもいいぞー。でも時間は守れよー」

「はーい。」


「改めて。あーん」

「うめ」

「そ?」

「うん。りくの味がする」

「恥ず・・・かし・・・い・・・よ?」

「可愛いな!」


「昼休み終わっちゃう!じゃあ、また帰りね!靴箱で待ってるから!」

「じゃーな!」



「ただいまー。」

「愛しの彼かっこいいじゃん!」

「うん・・・まぁね・・・」

「いいな!」

「アスカあとで相談乗ってほしいんだけど・・・」

「いいよ」

「今でもいい?」

「うん。どーぞ」

「近所にしゅんくんと同学年のイケメンの先輩がいるの」

「うん」

「それで、毎朝一緒に登校して毎年2人で祭りも行って仲良かったの」

「うん」

「で、告白されたの・・・。」

「なんて返事したの?」

「私はしゅんくんが好きだって言ったの」

「一番大事なのは今のりくの気持ちだよ。」

「そっか!」

「もう少しゆっくり時間をかけて北原先輩を知っていけばいいと思う・・・」

「だね!ありがと!」


気持ちが落ち着いた。


「おい勝田ってあんた?」

「そうですけど?」

「ちょっと来いよ。」


「入学してすぐ彼氏作るとかいい度胸してんね」

「・・・」

「何とか言えよ!」

ブンッ・・・

パシッ・・・

「やめろよ」

「なお・・・き・・・?」

「この子はまだ1年生だ。手出すな。りく行くぞ。」

「う・・・うん」

「・・・・・・」

「・・・」

「・・・」

「ありがとう・・・」

「もう俺はりくに関わらないし助けたりもしない。」


「じゃあさ・・・」

「ん?」

「じゃあ、最後でいいから明日、放課後屋上にきてよ。」

「は?」

「じゃあね!」


「っけわかんね・・・」


本当の事を言うと決めたんだ・・・

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