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13/13

Last LOVE~13~

はぁ、結局眠れなかった…


コンコン―

「はーい」

「りくー?入るわよー」


ガチャ…―

「!」

「もう、朝よー」

「わあってるってー」

「さっきからあの男の子がずっと待ってるのよ。知ってる子?」


カーテンを開けて窓の外を見た―

すると、一人の美少年っていうか、可愛らしい綺麗な男の子が立っていた。


「知らないけどー」

「あら、そー?てか、あんた学校でしょ!早く用意しなさい!」

「あーい」


だれだろ?まぁ、私には関係ないか。


「いってきまーす…」



「おはよっ!りくちゃん!」

ニコニコとした表情で犬のように走ってきた。

髪はほんのりとしたブラウンに少しパーマをあててるのかな?ピアスがいっぱい開いている…

でも嫌味は全くない。ほっそりとした白い腕。でも手はごつごつとしてて、血管がほんのり透き通って見える。


「あのー…あなた、だれ?」

「あぁ、おれね!宮本幸って言うんだ!『幸』せって書いてユキ!」

「はぁ…」

「一緒に学校いこ!」

「はい…」


おいおいおい!なんだこの状況!ぜんっぜん把握できてないよ(笑)


「今日から俺の学校はこれかー…」


門を潜ると女の子たちが騒ぎ出した。

<あの人だれだろー?かっこいいねー>

<髪色こわくなーい?>


色々な言葉を交わす女生徒たち。


「りーっく!おっはよー!」

「あやなだー!おはよー」


後ろからいきなり抱きついてきたあやなの行動に女の子たちは目を見開いた。


<あやな先輩ってあーゆーこともするんだー!きゃっきゃ!>

<彼女うらやましー>


ぐいっ!

「!?」

「気安くさわんな!」

ユキって人なに言ってんの!?


「お前だれだよ!りく!こいつなんなんだよ!」

「いや、朝準備して家出たらいてた…」


「おれは…こいつ…りくの婚約者だけど」

「はぁ?なに言ってんの!あやな!ウソだから!」

「りく知らないの?」

「気安く呼ばないで!」

「おじいさまの遺言で宮本家の三代目を婚約者とさせるって書いてあったんだよ」

「そん…なの、きいてない…し…」


私は地面に崩れ落ちた。

「りく!」

「あやな…ほんとに知らなかったの…」

「あぁ、信じるよ!でもお前顔真っ青…大丈夫か?」

「うん…」

「…っまえ、ざけんな!」

「あやな…だめ…」


あやなのシャツの裾を掴んだ。


頭がふらふらする…

ばたんっ―

「りく!」


ぱちっ

「ここ…っ…」

「まだ寝てなきゃだめだよー。ここは俺の家の寝室!」

「はぁ…っ!?いっ…」

「もうこのまま既成事実作っちゃおっか。そのほうが楽だし」


「ちょっ…やめっ…」

「もー、焦らすなよー。」

「なんでこんなことするの!?」

「俺、りくに惚れちゃった!」



はああああああああああああ!?



_

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