Last LOVE~10~
「家まで送ってもらっちゃってすみませんでした・・・」
「良いって!!俺が勝手にやったことだし!」
「先輩って優しいんですね・・・へへっ」
「あやな」
「え?」
「あやなって呼んでよ」
「あやな・・・?」
「そ!俺の名前!」
「あやな・・・素敵な名前ですね・・・」
「俺さ、勝田にさ、元気でいてほしんだ・・・前の彼氏のことも忘れさせてあげる・・・だから・・・」
「私と付き合って下さい!」
「いいのか?勝田・・・」
「先輩だったら忘れさせてくれるかななんて・・」
「忘れさしてあげる!」
「あと、りくって呼んでよ・・・」
「りく」
カァァァァアアア・・・―
「あ。赤くなってる。ははっ可愛いな!」
「そんなこと・・・んっ・・・」
「・・・・・・」
「あや・・・んっ・・・」
「・・・・・・」
「くるし・・・んんっ・・・―」
頭がくらくらする・・・
「どーだ。忘れられそうか?」
「・・・かい」
「え?」
「もっかい」
涙を浮かばせながら言った・・・
「ん・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「はぁ・・・ふっう・・・」
「どーだった?」
「愛が入ってました。えへへ」
ぎゅううううう・・・
「あやな・・・くるし・・・」
「帰したくねえ!」
「帰りたくないよ・・・」
「今日はしょうがねえか!」
「ですね・・・」
「最後に一発いっとくか」
「え・・・」
私を抱きかかえて乱暴だけど心地良いキスをした・・・
「んっ・・・・・・」
「・・・」
キスをやめた・・・
でもすぐにキスをする
「はぁはぁ・・・」
「・・・」
「んっ・・・ふっう・・・」
「今日はこんだけ!」
「はーい・・・」
「じゃーな!」
そういいながら、ほっぺに優しくキスをした・・・
幸せな日々は続くわけでもなかった・・・
次の日いつもどおりに靴箱に立っていた・・・
そしたら・・・
「りくちゃあん」
咄嗟に後ろを向く・・・
3年の男子生徒?
「はい?」
「君さ、あやなと付き合ってんだって?昨日キスしてるところここの生徒にめっちゃ見られてたらしいよ」
「っつ・・・」
「俺らにもさ、」
「え?」
「キスしてよ」
手を引っ張られた・・・
グイッ・・・
どうしよ。力・・・強い・・・。
「やだっ!離して!」
「キスしてくれたら離してやってもいいよ!」
「いや・・・好きじゃない人とキスなんてできない・・・うっ・・・うっ」
「こっち向けや!」
「いや!いや!絶対いや!」
「へ~・・・そんなこと言ってっと、エッチしろって言うよ?」
「・・・い・・・・・・や・・・だってば・・・」
「くっそ・・・萎えたわー。お前、本当にあやなの女?胸はでかいようだけど・・・」
「彼女ですけど・・・どうしてですか?」
「あやなっつったら、付き合った女、ヤり捨てしてんだわ。あんたももうやっちゃった?」
「まだ・・・」
「やられそうになったら逃げろよ」
「はい・・・」
「あんたって、真面目だね。安心した。あやなを変えてやってくれよ。じゃーな。いくぞお前ら」
「「はい!」」
なんだ、良い人達じゃん・・・
あやなに合うの気まずいなあ・・・
「りく!」
ぎゅうううううううう
「皆の前で抱きつかないでよ!」
「そんなに嫌なの?」
「皆が見てるもん・・・恥ずかしいもん・・・」
「みなさーん!こっち見てー!」
「何すんの?」
「キス!」
「は?」
ちゅうううううう
「「ヒューヒュー」」
「ん・・・」
「・・・」
「あやな!やめて!」
「ええーなんでー?」
「恥ずかしいから!」
それからずっと通りすがりの人にも
「バカップルが!あはは」
「もうしないのー?」
とか色々言われるはめに・・・
なんだかんだいって前の彼氏のことはふっ切れた気がした・・・
目の前になおきが現れなくなったことに気付いたのが遅かった・・・―