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色彩の世界  作者: 松永煌
第一章・召喚編 動き出す時
9/19

第八話

第八話です。

前回が思った長くなってしまったので切った部分の補完も含みます。

 月野 日影 17歳


 スキル

 黒の王


 王スキルについての詳細→TAP!


 状態異常

 なし


「え?」


 魔術についての講義を受けた時にしたやり取りを思い出す。


 〜〜二日前〜〜


「サラさん、この王スキルと将軍スキルの違いって何なんですか?」

「分かりません。」

「え?」

「すいません、言い方が悪かったですね。

 正しくはほとんどわかりません。

 王スキルの方が格が上で、出力がわずかに上回っているのは確か何ですが、それも誤差の範囲何ですよ。

 なので、確かな違いが分かっていないというのが正確です。

 おじいさまが王スキル持ちですが、そのおじいさまですら何も分からないと言っていましたので何も分からないのです。」

「なるほど…。ありがとうございます!」

「いえいえ、大丈夫です。むしろ、しっかりした説明が出来なくてごめんなさい。」



 〜〜現在〜〜


 そうだ、確か王スキルについてはほぼ分かっていなかったはずだ。

 晴にも同じことを聞いたが、「え、分かんない」の一言で終わってしまったから僕としてもずっと疑問に思っていたことだ。

 それを解消できる良い機会だ。なぜこうなったかは置いておいて、進むべきだ。

 僕は文章の横にあるTAP!の部分を押した。すると、新しい文章が表示された。





 王スキルについて


 王スキルは1人だけ契約を結べる

 王スキルは継承ができる

 王スキル所有者が継承せずに死んだ場合、新たに王スキルを持つものが世界に生まれるor現れる



 契約とは


 契約者は双方とも、相手の力が行使できるようになる。

(ただし契約の内容による)

 契約の内容は王スキル所有者が決める。

 双方向に念話が可能となる

 双方ともの位置が共有される(一時的に切ることが可能)

 契約者は2人とも証を身に付ける



 継承とは


 将軍スキルを持つものと決闘をし、勝敗に関わらず王スキルを持つものが相手を認めた場合に、王スキルの持ち主は相手への継承権を持つ。

 継承するかは自由だが、継承する際は相手に王スキルの説明を終えた後しかできない。






 自動で何か追加で説明が出てきたが、そんなことが気にならないほどに僕は集中していた。

 無理もないだろう。この世界で誰も知らないことを初めて知ったのだから。

 僕は急いでノートを引っ張り出して、夢中で書き殴った。

 やがて書き終えた後、僕は力尽きたようにベッドに沈んだ。

 明日、晴にも教えてあげようと考えながら。



 〜〜〜次の日〜〜〜


 現在時刻七時半。僕は日本にいた頃と同じ時間に起きた。

 ………昨日なんか大事な事を考えていた気がするのに、何だったか全然思い出せない。

 晴になんか教えようと思ってたことだけは覚えているのだが、それ以外が全く分からない。

 …まぁいいや。忘れるということはそれまでのことのはずだったということなのだから。

 さて!今日も一日頑張りますか!



 突然だが、ケセド王国の王宮の朝は早い。

 …いや、それほど早くはない。

 大体朝の九時ぐらいに朝食をとり、それから朝の仕事だったり、鍛錬だったりに移る。

 この王宮では基本的にみんな集まって食事を摂る。

 ここの場だけは身分は一切関係なく、誰もが自由に話したりしている。

 それは王族であっても、勇者であっても例外ではない。料理人だけがトップの時間なのだ。

 そんな時間の中、僕はいつものように晴とサラさんと一緒にご飯を食べていた。

 そしていつものように会話が弾む。


「今日って、日影は何やるんだっけ?」

「僕は今日は剣術の訓練。初めてだからあの将軍さんが教えてくれるっぽい。

 晴とサラさんは?」

「私は今日は魔術の実技〜、でサラちゃんが講師〜」

「そうですね。今日は晴の白の魔法についてですね。

 それと晴?今日は何時に起きました?」

「え〜と、八時四十五分ぐらい〜」

「やっぱりいつも通り、朝食の時間ギリギリですね。

 寝癖ついてますよ。後で直しておいて下さいね。」

「…っへ?嘘!?寝癖ある!?」

「あるね〜それもかなり目立つとこに。

 あとここでは静かにね〜」

「嘘ぉ…。こんなんじゃ他の人に示しがつかないよぉ〜」

「「割と今更では?(じゃね?)」」

「ひぃん…」


 いつも通りの会話。朝に強い僕とサラさんが朝に弱い晴を弄るいつもの光景。

 そんな光景の中で、朝起きた時にあった違和感はどこかに吹っ飛んでいった。

 やがて食事を終え、食器を片付ける。

 そして、それぞれの目的地へと歩き出した時に、晴が僕に声を掛けた。


「日影〜?今日の夜って何か用事ある〜?」

「いや、今のところは何も無いよ。」

「じゃあ、今日の夜ご飯の後にちょっと話したいことがあるから、私の部屋に来て〜」

「は〜い。じゃあそっちも訓練頑張って〜」

「ありがと〜。日影も頑張って〜」


 数言、会話をしてから改めて、お互いに反対方向に分かれて歩き出した。

 別れ際の最後の一言だけで今日も頑張れる。そう思った。














「……ん?」


 ふと会話内容を思い出す。

 …もしかして僕はとんでもないことを言ったかもしれない。

 ……今日の訓練大丈夫かな…?



 ………やっぱ大丈夫じゃないかも………

ということで第八話でした。

食事の席はホテルの朝食会場みたいな感じです。

ちなみに主食はパンで、お米はこの国には無いです。

これにはご飯派の日影君もしょんぼり。

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