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色彩の世界  作者: 松永煌
第一章・召喚編 動き出す時
3/19

第二話

第二話です

日影くんの一人称が前回と違うのは仕様です。そのうち説明します。今は読み飛ばしてくださいな

ーーーーーシェリダー皇国郊外の砂漠ーーーーー


王宮を追放された俺はただひたすらに移動していた。

あんなやつと同じ国に居たくもなかったし、何よりすでに僕が王宮を追放されたと言う話が広まっていたからだ。

コレではろくに宿にも入れないし、どこかで休めすらできない。

幸いにも水は綺麗な湖などで調達できた。衛生面がどうとかはこの際諦めた。それでは生きていけないからだ。

服はどうにもならなかった。なにせこの世界に来た時に元の世界から持ってこれたのは学生服ただ一つだけだったからだ。この世界の金など。ただ一つの衣服である学生服を着回す他なかったのだ。おかげでだいぶボロくなった。

食料は最悪どうにかなる。人間無理すりゃなんとかなる。

しかしそれ以上に大きな問題が2つあった。

一つがこの世界の地理を知らないことだ。

どこに向かえばいいのかが全くわからなかった。とりあえず直感に従い歩いてきたがそろそろ限界だ。

そしてもう一つが一番の問題だ。それは俺自身が極度の方向音痴であると言うことだ。

つまりコレがどう言うことかというと


「ここ、この間も来た気がするなぁ。印置いてあるから間違えない。」

「ここ、どこ?」


こう言うことである。



なお現在はどこかの都市の郊外のさらに外れた場所をただ歩いているだけである。

召喚されてから五日目の昼下がりだった。






〜〜〜それから二日後〜〜〜


ーーーーーどこかの都市ーーーーー


歩き続けてはや一週間。そろそろ限界だ。

空汰や有栖、あのむかつく王様の顔を思い浮かべながら歩き続け、前の世界のことを考えながら足を前に出し続けたが、もうちっとも動く気がしない。

最後の意地でどこかの都市には着いたが、もう何日も何も飲み食いせずに歩き続けた代償か頭を動かすことすらできない。思考することすら億劫だ。

今自分が立っているのか、座っているのか、倒れているのかすらもう分からない。

周囲の人がザワザワと騒ぐのがわかる。やはり、王宮から追放された俺を見て嘲笑っているのだろう。


誰かが近づいてくるのが足音からわかる。

しかし何も反応できないどころか、瞼が、意識が落ちていく。


「ーーた、大ーーーすー?」


意識も落ちる直前に突然、今までの記憶が脳裏を巡る。

王様に暴言を吐いた事

教室で勉強を教えていた事

高校受験の事

中学校の事

小学校の事

お父さん、お母さんの事

そしてーーーー


「(……あぁ、結局メッセージ返せてなかったなぁ。でももう疲れたんだ。もういいだろう?)」


「ー丈ーーーか?ーそ、ーー?ーー!」


「(…………ごめんね、








          ーーーーーーーーーー晴)」




最後に微かに見えた金色の髪の誰かの姿は日本にいた頃の誰かにやけに似ているような気がした。

しかし、死ぬ前の幻覚だろうと切って捨てた。


「日影!しっかりして日影!」


いつの日か言われたセリフがまた聞こえてくる。

そんな記憶の中の言葉だけがやけにリアルに耳に残って、謝罪の念を胸に抱いて()の意識はきえた。


と言うことで第二話でした

日影くん死んでないので安心してください

そしてようやくヒロイン登場です。次回はヒロイン視点の予定です。

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