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色彩の世界  作者: 松永煌
第一章・召喚編 動き出す時
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第十四話

第十四話です。

魔力訓練場での事故があってから、二ヶ月の時が過ぎた。

あれ以降、僕と晴は魔力の扱いには慎重になって、事故は起こらないようになった。

それどころか、日常生活で魔術を使いこなせるまでになった。

赤のファイアと緑のウィンドを組み合わせてドライヤー代わりに使ったり、青のアイスを使って氷を出して飲み物を冷やしたりするようになった。

サラさんにはまた呆れたような顔をされたが、便利なものを使いこなしてるだけだ。

…とまぁ、日本では出来なかったことをしたり、実験したりしてこの二ヶ月を過ごした。

召喚された時の季節は秋だったので、今の季節は冬である。この世界でも春夏秋冬はしっかりとあるらしい。

ただ、大きな問題があり、それが………


「……さっっっっっっっむい」


そう、日本の冬よりも寒いのだ。どのぐらい寒いかと言うと、最低気温がマイナス10℃ぐらいだ。

それが毎日続くと言うのだから、すっかり動く気が失せてしまった。

僕でもこれである。元から寒がりの晴はもっと酷かった。


「ねぇ日影。今なら私天照(アマテラス)撃ってもいいと思うの。

 ね、いいよね?」

「気持ち的には大賛成だけど、流石にダメだって。

 天候変えるレベルのやつだとこの辺燃えるって」

「むぅ、ダメか…」


…多分僕が止めなかったらマジで天照撃ってたと思う。あの時の晴の目はマジだった。

そんな寒さを凌ぐために僕と晴はあるものを開発した。

日本でのラノベでは、いわゆる技術チートに当たるものだとは思うが、人間は寒さには勝てないのだ。

それで僕たちで作ったのが…


「やっぱコタツサイコー…

 一回入ったら出る気が失せるわ〜」

「分かる〜。私ここで一日過ごせる気がする〜」

「それやったら風邪引くぞ〜」

「はいは〜い気をつけま〜す」


コタツである。王宮の人たちにも大人気だった。流石コタツ様である。

作り方は至ってシンプル。机に布団を乗せて、赤の力で中を温めるだけだ。

赤の力単体では暖かいだけだからね。魔術にしなかったら燃えないのだ。


「日影〜、そこのみかん取って〜」


晴にみかんを渡しがてら、自分用のも取る。この世界にもみかんがあって良かった。

そう、この世界の野菜やフルーツは日本にいた頃のものと名前も見た目も全く一緒だったのだ。

気候とか違うはずなのになんでだろう…?またいつか調査でもしよう。


「にしても今日の訓練どうだった〜?」

「私の方は順調かな〜。昼の力も把握出来たし、白の力ももう使いこなせるし〜

 次は組み合わせでどうしようって感じ〜

 日影はどう〜?」

「僕の方もまあ順調かな〜。将軍さんにも勝てそうな場面が何回かあったし、それ以外の人たちには勝ち越せるようになってきた感じかな〜

 ただ手数が少ないのがどうしようって感じ。あと外だから寒い。コタツ入らないと死ぬ」


僕たちは訓練も結構別れるようになった。

晴は魔術のことが中心に、僕は剣術が中心で、魔術のこともやるといった感じだ。

まあ、晴の魔術の腕前がサラさんと並んでしまって、最近は二人で魔術の研究の方にシフトしてるらしいが。

僕はグラム将軍に未だ勝てずにいる。他の人には勝てるようになったのに。

何というか攻撃の時の手数が足りない気がする。片手剣一本じゃそろそろ限界な気がする。

グラム将軍に相談したらなんかアドバイスとかくれるかな?


そうして訓練が終わって、夕食の後はこうして二人でコタツに入って駄弁るのがいつものこととなっている。

コタツは今や王宮の部屋に絶対に配置される程の人気になっている。

ジグルド様の部屋にも、将軍さんの部屋にも、サラさんの部屋にもあるらしい。

特にサラさんは自分で改造して、入りながら研究とかをできるようにしたらしい。

異世界人すら虜にするコタツはつくづく恐ろしいと思う。


そんなコタツだが、僕の部屋にだけ無い。

そう、僕の部屋にだけ無いのだ!

そのことを魔術の訓練で一緒になった時に、晴に相談したところ…


「え、そうなの!?イヤナンデ日影ノトコロニダケナインダロウナー

 …あ、それなら私の部屋にコタツあるから入りに来たら?」

「いいの!?ありがとう!」


極めて怪しい返事が返ってきたあたり、晴は何か事情を知っているんだろう。

それでもコタツの魔力には逆らえず、晴の部屋のコタツに入りに来るようになったというわけだ。

……しかし最近晴の視線が若干怖いのだが僕何かやっただろうか?


「(言えない…日影ともっといっぱい居たいから日影の部屋だけコタツ置かないようにって

 サラちゃんに言ったことなんて……)」

「(…まあそれでも日影といっぱい話せるようになったからいっか)」

「(…でも日影はいつになったら私のことを……

   いやいや!何考えてるの私!)」


「どうしたー、晴?急に首をブンブン振り出して?」

「い、いや!何でもないよ!」

「そうー?ならいいけど」






こんな寒くも平和な日常が崩れ去ったのは雪が溶け始めた頃。

急な一報が王宮に届いた時だった。

ということで第十四話でした。

これにて第一章は終了です。

この後は第二章に行く前に番外編と設定集を出そうと思っています。


これが今年ラストの投稿です

みなさま良いお年を!

そして来年以降もできたらこの作品をよろしくお願いします!

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