第十二話
第十二話です。
また説明回です。
ーーーーー玉座の間ーーーーー
あの後、三十分ほどしてからサラさんが起きたので会議再開となった。
会議とは言っても、実質僕と晴への質問コーナーみたいなものだが…
「それで、なんでスキル変化したんですか?
しかも色じゃないスキルに。どんな文献にも載っていませんよ…」
「…え〜と、昨日の夜に日影から王スキルについて教えてもらって…」
「んで、僕と晴で契約をした。一応相互で契約した感じになって、その後確認したら変わってた。
お説教なら後にしてくれ。」
「ちょっと日影!?そんなあっさり言っちゃうの!?」
「なるほどー。お説教は後にすることにして、なんでそうなったかとかって分かりますか?」
なるほど、難しい質問だ。が、まあ気になるのは当然か。
…さて、どう答えたものか。今ここで晴と相談するのもアレだし…
そうだ!念話あるじゃん!
僕は早速使うことにした。使い方は全く分からんが、まぁ何とかなるだろう。
…念じればいいのかな?えぇっと、ムン!
『さて、晴どうする?』
「日影!?なんで声が聞こえて!?」
『念話だ念話。契約の中に書いてあったろう?』
「そんなんあったっけ?…あ、そういやあったね。」
『そういうことだ。あと念じれば多分イケると思う。』
「なるほど、『これで出来てる?』?」
『出来てるけどサラさんの見てみろ。
すごい顔してるぞ。』
「晴……急に独り言を…?ボケるの早くない………?」
『違うのサラちゃん!これは違うくて!』
『晴ー?今度は念話しか出来てないぞー
まあそこも含めて、僕から説明するわ〜』
『お願い…私じゃ正直スキルの変化についてはさっぱり分からないから』
「すいません、ちょっと念話で相談してました。」
「あぁ、だから急に晴が独り言っぽく……
もうボケたのかなと…」
「まだ17歳なんだけど!?」
「それはともかく、原因はなんですか?
分かる範囲でいいのでお願いします。」
「これは僕の推測なんですけど…」
僕はそう前置きして話を続けた。
「そもそも黒と白って反発するじゃないですか。」
「うむ、そうじゃな」
「そんで、僕も晴も王スキル持ちじゃないですか。」
「ええ、そうですね」
「だから普通にバグったんじゃないかなと。」
「ええ、そうですね………?
いやどういうこと!?」
「ちょっと順序を話すんですけど、まず僕主体で契約したんですよ。
その時に晴の白の力が僕の黒の力と混ざって、白の一部が黒に内包される形で契約されたと思うんですよ。
それを世界の認識?的なやつが黒じゃないけど黒みたいなやつみたいな感じでバグって、一番近い「夜」になったんじゃないかなと」
「???どういうことですか?なぜ白が黒に?」
「これは予想なんですけど、僕の黒って多分、宇宙とか夜空に近い性質だったのに、晴の白が月か何かで解釈されて夜になったのではないかと…」
「なるほど、少々変ですが、まだ納得できますね。
では晴様の昼に関しては?」
「順序的に僕との契約の後に晴主体の契約だったので、そこでも何かあったのかなと…
例えば、白と黒ベースの夜が反発して、夜から一番離れた昼になったとか…」
「分かりました。ありがとうございます。
まだ理解は出来てませんが、もうなってしまったものは仕方ありませんね…」
「サラ、今日のこの後の予定なんじゃが…」
「ええ、二人の新たな力の確認ですね。
グラム将軍。魔術訓練場、ちょっと借りますね?」
「はい。分かりました。
新兵の魔術訓練は別の日にしますか?」
「いや、一緒に行おう。その方が新兵のモチベーションにもなるじゃろう。」
「了解しました。」
「…ということで移動の前にお説教です。
日影さんには一つ、晴には二つあります。……やっぱ、二人とも二つです。」
「………え゛っ?」
そういえば、お説教は後でって言ったのは僕だった。
でも勝手に契約したこと以外にお説教される道理は……
「勝手に契約したことで一つ、その右手のモノについてで一つです。
い い で す ね ?」
「「…あっ……はい…」」
「いやー将軍。ワシ、サラをあんな風に育てた覚えは無いんじゃが、誰に似たのかのぉ?」
「本当、誰でしょうか…
ただあの三人に関しては、サラ様が一番立場が上のように見えますね…」
「じゃよなぁ……」
ということで第十二話でした。
おまけ
「まずは晴!
あなたが城下町で指輪を買っていたと聞いた時、私どう思ったと思います!?」
「うっ……」
「次に日影さん!
なぜ勝手に契約したんですか!?」
「はい……ノリで………」
「ノリで……じゃ無いですよ!
もっと早く相談してください!
最後に二人共!なぜ指輪を二人揃ってつけてるんですか!」
「いやあの〜〜………、あはは……」
「契約の証でいけるかなって思ったらいけた。反省はしている。
多分つけてないと元のスキルに戻る」
「だ・か・ら!そういう大事なことはもっと早く言ってください!
いいですね!」
「「………」」
「返事は!?」
「「はい……」」
「分かったならいいです。
ところで契約の内容は……なぜ二人揃って目を逸らすんです?
知られてはまずいことでも?
晴?日影さん?
こら!こっち向いて話す!そこで念話してるんじゃ無い!」
((絵面が完全にお母さんとお母さんに怒られる子供二人だ………!))




