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第43話「時の番人との激突」

時の裂け目の狭間に立つレオンとリアムの前に、凍りつくような冷気と共に“時の番人”が姿を現した。黒きローブの中から鋭い眼光が二人を睨みつける。


「お前たちの甘い誓いごと、この世界から消し去ってやる」

番人の声は冷たく、無慈悲だった。


リアムが剣を抜き放ち、先陣を切る。

「我々の絆が何より強いことを証明してみせる!」


一瞬の静寂の後、激しい衝撃波が場を揺るがした。

番人の掌から放たれる時間の刃は、空間を断ち切るかのように襲い掛かる。


レオンは咄嗟に魔導の盾を展開し、その攻撃を防いだ。

「リアム、気をつけろ! 時間の刃は触れたものを“過去”に巻き戻す!」


番人は冷酷に微笑む。

「そう、この戦いは“存在”を過去から消し去る戦いだ。お前たちの存在そのものをな!」


二人は背中合わせに構え、互いを守りながら連携攻撃を繰り出す。

リアムの剣技とレオンの魔法が見事にかみ合い、番人の動きを封じ込める。


だが番人も負けじと、“時の牢獄”を展開。

無数の光の鎖が二人を拘束し、動きを封じようとする。


「これで終わりだ……!」番人の声が響く。


その時、彼らの背後から仲間たちの声が響いた。

「諦めるな! 俺たちがついている!」


突如、裂け目の周囲からエルネスト、フィリシア、ルナ、セレスらが駆けつけ、援護に回る。


「共に戦おう!」レオンが叫ぶ。


仲間たちの力が集結し、時の牢獄は徐々に解けていく。


「これが……俺たちの“絆”の力だ!」


激戦の末、番人の動きが鈍り、決定打を放つチャンスが訪れる。


「今だ、リアム!」


「了解!」


兄弟の合図と共に、二人は渾身の一撃を番人に叩き込んだ。


――激しい閃光と共に、時の番人が地に崩れ落ちる。


裂け目の空間が安定し始め、光が差し込んだ。


「これで……一歩、未来に近づけたな」

レオンは深く息を吐いた。


「まだ終わっていない。だが、俺たちは負けない」

リアムもまた、強い決意を見せた。


次なる試練は、すぐそこに待ち受けている――。

第43話までご覧いただき、誠にありがとうございます!


今回は、強大な敵“時の番人”との激しい戦いが描かれました。レオンとリアムの絆、そして仲間たちの協力が見事に融合し、未来への希望を感じさせる展開になったと思います。


皆さまの応援やコメントが、物語を紡ぐ大きな力となっています。もし楽しんでいただけたら、ぜひブックマークや評価、感想もお寄せください!

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