第一話 お は よ う
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『コールドスリープを強制解除します』
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暗い …… 暗いよ ,
あぁ 、
そうだ , 私 、 眠ってたんだったね……
何年寝てたのかな 。
長い間寝てた気がするから、10年ぐらいかな……?
私は重い瞼を起こし、目を開けた。
「…… え ?」
視界に飛び込んできたのは、 死体だった。
「夢 ……でも見てるのかな。……そうだよね。おかしいよね……!!!」
必死に冷静を保った。しかし、額には汗が滲み出ていた。
辺りを見渡す。鼻をつくような匂いがする。
アノ 時と同じ匂いがする。 目の前で最愛なる人が消えた、アノ時 の匂いが。
ふらつく足を何とか持ち上げ、少し歩いてみる。
「ッ……!」
もう言うまでもないだろう。鉄のような生臭い匂いの先には ふらふらと歩く 人のようなモノ がいた。
目は虚ろで焦点があっておらず、服はボロボロ、腕からは皮膚が垂れ下がっていた。
「なに……あれ……」
「…… え?? ぁ、 あれって ……」
私は呆然としていた。
もちろん怖かった。
だがそれより私を極限状態にさせたモノが、視界に入ったのだ。
その人型のナニカは ブレスレットを、いや、正確に言うとブレスレットだったものをつけていたのだ。
「あぁ …… 私、やっぱり夢見てるんだなぁ。
そうだよね……そうじゃないと嫌だよ……?」
その ブレスレットだったもの それは、
「そうだよね……? お父さん ……っ 」
最愛なる父にプレゼントした、世界で一つだけのものだった。
「 うぁぁぁぁぁぁっ お父さん!!お父さんッ!!!いやぁぁぁぁぁっ」
涙は止まらなかった 。
そして 悟った。私もいずれ父のようになるのだと。
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冷たい ,
有栖は泣き疲れ、生気が抜けたような虚ろな目でコンクリートに大の字になって転がっていた。
「死にたいな。なんで今なのかなぁ……!もっと前とかさぁ、もっと後とか色々あったじゃん……起きるタイミング……っ」
自動で解除されるコールドスリープのシステムに愚痴を呟いていた。この気持ちを紛らわすかのように。
世界に絶望していた。
「お腹すいたな……」
あの日から何も食べてない。もうそろそろ体が限界だ。
「……ッ」
頭痛がする。意識が遠のいていくのを感じる。
その時、
「お、おい!お嬢さん、大丈夫かい!?」
男の声が聞こえた。
誰だろ……
話しかけてこないでよ。もういいって。
「……ダメだ、意識が無さそうだ。」
足音が離れていく。
……そうそう、私なんて見捨てていいよ。生きててもどうしようもないんだからさ。
だが、私の期待とは反してさっきの足音がまた近づいてきた。
「おーい、聞こえるか??食べ物を持ってきたから、良かったら食べてくれ!!!」
……食べ物?私の為に……??
有栖はゆっくりと体を起こした。
「うわあっ」
男とバッチリ目があってしまい、思わず叫んでしまう。
30代ぐらいだろか、うっすら髭のはえた、性格の良さそうな人だった。
「やぁ!大丈夫か??ささ、これを食べて元気だしてくれ!!」
男はパンを持っていた。
「いや、あの……でも……」
「いいから!早く食べて!!」
「は、はぁ……」
力強く進められ、仕方なくパンを手に取り、口に運ぼうとした、その時――――――
バンッ
銃声のような音が聞こえた。
「ぐぁぁぁぁっ」
肩を撃たれた男が隣でバタッと倒れ、痛そうに悶えている。
「え……??あの、だ、大丈夫……ですか!?」
「出……血……止めなきゃ……。」
有栖は恐る恐る肩に手を伸ばした―――――――
「やめろ!そいつに触るなッ」
遠くから声が聞こえた。
だがもう手遅れだった。私の手はもう男の肩に着いていた。
「な、何……??」
その時
「ギャァァァァッ」
目の前で男の頭が分散した。
「いやぁぁぁッ」
私は悲鳴をあげた。人間なら当然の反応だろう。
目の前で1人死んだのだ、それも頭が砕けて。
呆然としている私の後ろから、誰かの足音が近づいて来た。
「おい、ガキ、大丈夫か?」
振り返るとそこには、長い髪を1つにたばね、緑のモッズコートを羽織った、1人の男がいた。
「だ……れ??」
初めまして。新人のはすたりたです。
本作品は吾輩の初めての作品となっております。
至らぬ点も多いかと思いますが、優しい目で見てあげてください……
直ぐに2話目を投稿する予定ですので、しばらくお待ちください!!!




