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ショートショート11月〜4回目

たとえば空を食べたなら

作者: たかさば

晴れ渡る、青空を見て…ふと、思う


あの空を、ちぎって口に入れたなら…


水色のところは…さわやかなソーダ味

小さな雲のかけらは…バニラアイスのミルク味


既存の味しかイメージできない自分に…少しガッカリする


もう一度、真っ青な広い空を見上げて…ふと、思う


あの空を、もぎ取って口に入れたなら…


ぷるぷるした食感の…スライム味

甘酸っぱさがいいアクセントの、マッタリとしていてそれでいてしつこくない味


おかしなイメージの味しか思い浮かばない自分に…ガッカリする


空を見上げて…ふと、思う


この空を、口に入れたらと思う人なんて…いるのかな

この空を、食べたらどんな味がするのかなんて…思う人、いる?


私、もしかして……変な人なんじゃ…


…ググ、グゥ〜!


……なんだ、おなかが空いていただけか


そうだよね、誰でも…飢餓状態に陥れば、眼の前にあるものを捕食対象にみるよね

食べられないものを食べることができたならって…思うこともあるよね


私は、騒がしい腹部を軽くおさえながら…


3時のおやつを食べるために、街中へと向かった

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