7話 寿司
ふぁあ良く寝た。
ん?腕時計に通知が来ているな。
【キルボーナス配布 10000円を口座に入金しました。】
なるほど。1人殺す事に10000円貰えるのか。
人を殺して手にした金って言うのは気持ち悪いが、寿司でも食いに行くか。
そうだ。あいつに連絡してみよう。寿司を一緒に食べてみたら仲間にしていいか分かるかもしれないしな。
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【連絡帳】
・店長
・母
・上池慎之介
・佐藤陸
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上池慎之介を選択して……
電話をかけた。
「もしもし」
『亀有か!仲間になってくれるのか?』
「いや、一緒に寿司に行こう。そこで判断する。」
『なるほどな?どの店だ。』
「The寿司って店あるだろ?」
『1皿200円均一の店か。あんま金ないぞ?』
「奢るよ。4000円までな。」
『まじか!ありがとな!じゃあ1時集合な!』
「あぁ」
─────1時になった。
確か入口の前にいるって……お、居たぞ。
「おーい」
『お!亀有!早速入ろうぜ。』
「あぁ」
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中に入るとカウンター席に案内された。
『寿司は久しぶりだぜ。』
「そうなのか。まあ好きなもん頼みな。」
『おう!』
そうやって上池はウニを5個頼んだ。
それに続き俺はマグロ、サーモン、いくらと1つずつ頼んだ。
「すごい偏ってるな?好きなのか?」
『おう!お前はなんか普通だな。』
「まあいいだろ。」
上池が軍艦を口に運んだ。
『うんまぁぁぁぁい!ディモールトベネ!』
「それフランス語だろ?バリバリ日本食なんだが。」
言い回しからするに。あの人気漫画が好きなのだろうか?
『そうだなwまあいいだろ!』
そうして平和に寿司を食べ進め……
「そろそろ会計だな。」
『おう!』
「それで、仲間の件、受けることにしよう。」
『本当か?やったー!』
「あぁ、一緒に食事して悪いやつじゃあないと思ったからな。」
『ありがとよ!』
店を出て別れを言おうとした時……
[ちょっと待て!]
「何だ?店員が話しかけてきたぞ?」
[俺参加者だけどよ!お前らもだろ?こんなクソ寿司バイト辞めて億万長者になってやるよ!]
『おいおい?俺たちのコンビ初対面の相手は寿司店員か?』
「帰ったらゲームしようと思ったんだが……面倒臭いことになったな。」
「『さっさと片付けて家に帰るぞ。』」