40話 感嘆
「うーん、上池と佐藤どっちからやろうか。」
「亀有くん、随分と余裕やないか?」
「亀有、あえて口に出すってことは作戦なんだろ?」
「いいや?」
いや、作戦ではあるんだが、上池の考えているような作戦ではなく単純に片方を狙った方がいいと考えているだけだ。
コード入力【6020 数】
これは、コード入力のレジ打ちの機械が電卓のようなものになって、その計算結果を相手に飛ばす。
試しに、5×-3
-15になる。
これを佐藤に飛ばす。
「なんやこれ?」
「クッ──!?」
「あかん、これ痛いわ……」
そうだ、この計算結果が直接相手の体力に影響する。正の数の時は体力が増え、負の数の時は体力が減る、自分に当てることは出来ない。なお、1桁入力するのに入力する自然数n秒、0は1秒、マイナスなどは3秒かかる。また、計算結果の状態で飛んでいき、敵に当たった瞬間計算結果となる。
「亀有くん、よくそのコード見つけたな、強いやないか。」
「でも、こっちもその能力にピッタリのコード見つけたんやで?」
「どんなコードだ?」
「まあ、もっかいきぃや?」
「遠慮なく」
計算入力【10×-1】
-10を飛ばす。
「来たな……」
コード入力(佐藤)【15694875 連続な量を表すことが出来る物質の存在の消去】
「このコードで、その数の存在を消すで。」
「んー……なるほどな?結構早いんだけどよく対応できたな。」
「僕を誰やと思っとるんや?馬首斬の血を舐めるなつっとるやろ。」
じゃあ、これで攻撃するか。
計算入力【虚数単位i×i】
計算結果-1
「やから、存在を消せるって……」
「グッ─────」
「亀有、なんでこの数消えへんのや……?」
「そりゃあ、虚数は実数では無いしな、連続な量を表すことは出来ない。」
「畳み掛け、させて頂くよ。」
計算入力【1×-10】
計算結果-10
「コードが長くて、入力しきれないやないか……」
「僕はここで退場らしいで、どっちが勝つか楽しみに見とくわ……。」
「じゃあな、佐藤。」
「俺からも、じゃあな。」
「あぁ、じゃあな。」




