35話 幼稚
ったく……
どうやって殺すんだよこいつ。
「なあ、エル」
「なんだい?」
「俺は今から何も考えない」
「そう?下校が始まった時点で攻撃が可能になるんだよ?今から何も考えない必要性はどこにあるの?」
「さあな」
今から何も考えないのに特に意味は無い。
だが、考えたら行動が読まれる。
でも、どうせこいつを倒すまで俺は身を任せるんだ。
早くからの方が慣れるだろ。
コード入力【098 AIボデー】
名前はダサいが…頼んだ…ぞ────
意識が消えた。
そのあとの授業はこのロボットスーツが参加し、下校の時間になった。
体が馴染んできた…そろそろ意識をもてる。
目の前にはエル。
「はあ…頼んだぞ、アイ。」
「ロボットの体に名前付けてるの?痛いね。」
「どうでもいい」
戦いが始まる。
「私は君に仇をうちに来たんだけど?」
「正直にその勝負を受けると思うか?」
「いやーねー」
勝てばいいんだ。
ロボットの体は黒色で、頭から足までしっかりと覆われている。
ロボットが拳を振り下ろしに行く。
「まー、ロボットで対応してくるって言うのは考えたね。」
エルは軽々と躱す。
「しかし、遅いねぇ?君が直接戦った方がマシなんじゃないの?」
「さあな」
このロボットはここからだ。
コード入力【0 硬度変換】
ロボットボディは何よりも固くなる。
「あぁ、能力も使えるんだ?でも速度が変わってないよ。本当の体じゃなくてロボットだから君の元々の能力じゃ早くできないでしょ?」
「あぁ、元々のならな。」
コード入力【401 摩擦減少】
ロボットボディの摩擦がゼロにほぼ等しくなり、速度はものすごくなる。AI機能でバランスは調整している。
「ふぅん、考えたね…でもま────
俺でさえロボットの殴りが見えなかった。
勝った。強すぎるだろ……
強…
すぎ…
バタッ────
体力がなくなり、俺はその場で能力を解除し倒れてしまった。




