21話 怨念
「ボールは誰のだったかな?」
『あ!?』
俺はミラの蹴りこんだボールを、コード解除して消す。
「一瞬か長く。痛いならどっちがいい?」
『一瞬かな?』
「了解」
俺は自分の蹴りこんだボールを硬度変換で硬くする。
─────ドッ!!!
ミラにそのボールがぶつかり、ミラが吹っ飛ぶ。
『くっ!!!』
ミラは公園の外にある道路まで吹っ飛んだ。
『あーあ、こっちが優勢だったのになぁー。残念残念……』
ミラがジャンプをする。
太陽に重なり視界を奪われた。
思わず眩しくて目を逸らしてしまった。
再び顔を前にやった時、目線の先にはっきりと木目が映る。
「シャシュカだな……」
避けないと目に刺さると判断した俺は、すかさず手を叩く。
『あれー?私に言われて解除しちゃってるよね?』
「あぁそうだな、でもお前に言われたから解除した訳じゃないぜ?」
『何?』
目線の先にあるものは、シャシュカではなく野球ボールに変わっていた。
「ナイスだ、上池!」
野球ボールが飛んできた所を見ると、上池がいた。
上池が口を開く。
「お前が手を叩いたら俺が助けろって話だろ?」
俺が答える。
「あぁ」
ミラが間に入って話す。
『お前ら!!2人なんて聞いてないぞ!』
俺と上池、2人揃って答える。
「話してないからな!」
『んー……じゃあこっちも仲間呼ぶかぁ。』
『来てーー!』
『来た!』
空から飛んできたのはオウムだ。
「なんだ、人じゃないのか」
俺がこう言うとミラが答える。
『舐めちゃいけないよー!』
オウムがこっちに飛んできて、嘴を前に突き出す。
上池が普通にオウムを殴る。
『あ』
「普通に消えちゃったな……?」
『あーーーー!おむーー!』
『やっちゃったねぇ?私の大事なペットのおむちゃんを……!怨念の籠った私は強いよォ?』
「なんだか嫌な雰囲気がするな……」
『全ては愛のために!』
その瞬間空が暗くなり、霧が漂う。
第2形態って言ったとこか?─────




