19話 蟷螂
「卑怯な真似しやがって……」
『さあ?卑怯かどうかは君が決めることじゃないね。』
「あぁそうだな、戦いの神が決めてくれるだろう。」 『うわ厨二病や!』
「解りきっていることだろ」
俺は音の波紋を展開する。
コード入力【666 蟷螂新羅】
目の前に巨大なカマキリが現れる。
「死ね」
カマキリが相手に切りかかった。
波紋と同時にズタズタに体を切ってやる。
『ふーん』
─────パシャ
カメラの音だ。
カマキリの動きが止まる。
カマキリが無防備になる。
しかし音の波紋があるはずだ。
カマキリを殺しきる事は出来ないだろう。
─────バッ
真っ二つになるカマキリ。
「何っ?」
『甘いんだよなー』
『私、ミラ・バシュキルツェフを舐めていたな。』
『蟷螂の斧だよ。』
「ふん」
(言葉の意味が分からねぇ……まあいい)
「お前は舐めてて大丈夫なのか?」
『は?なんだよ』
『ッ?!居ない……亀有が!!』
「既に歓声移動のフィールドを張っていたぜ?」
後ろに周り込めた。不意をつける!
っ……?
『だから舐めてるだろw』
ミラが後ろ蹴りをする。
「しまった、カッコつけてフィールドを張っていたと後ろから言ってしまった。」
今ので居場所がバレたか……。
『こちとら、ウクライナ出身なんじゃ!』
『戦いのホパーク《ボーイヴォイホパーク》』
「ほう……」
『ウクライナの格闘技だよ……コサックダンスの動きを元にしている。』
『私はシャシュカっていう刀剣を使う。』
「あぁ、まあ止めるだけの能力でここまで強いのには訳があるか。」
─────ドンッ
腹に後ろ蹴りが入る。
「くそっ!さっき中谷に刺されたのもあってしっかり痛い!」
『君、これを食らってもそのダメージとか、やっぱり只者じゃないね。』
まだ大丈夫だが、何回もされると厳しそうだ。
『これはどうかな?』
ミラが助走をつける。
俺は攻撃に耐えるため構える。
ミラはこちらに走ってきて、ジャンプする。
足を前に突き出し、回転する。
回し蹴りか……痛そうだ。
だが、甘いぞ!




