15話 豊作
俺はバイトが終わり、家に帰ろうと夜道を歩いていた。
「はぁ疲れた……」
12月になり、世はクリスマスムード……俺に彼女が出来たことなんて1度もないわけで、クリスマスなんてこの年齢になった今。ケーキを食うしかいつもと変わったことはない。
「このサバイバルに勝ったら少しは金目のやつが寄ってくるかな……はぁ。」
─────『にいちゃん顔いいのにてげあたれんな〜』
「は?」
知らないおじさんが話しかけてきた。
しかし何言ってるか全然分からねぇ。方言か?
『もっと性格なおそうやあんぽんたん』
「初対面にいきなりあんぽんたんとか言うお前が治した方がいいんじゃないけ?」
『お前おらのあど踏んづけたやろ』
『ほれ、少しうてがってやろかね』
おじさんが地面に手をかざすと、地面から大根が生えておじさんの手へと渡る。
「ッ!?」
魔法か?もしかして参加者か?
「仕方がないな。相手してやるよ!」
『あんた凄くひんだりぃように見えるけど?』
「だから標準語で話せ!」
『あぁ、すまんすまん分かったよ。』
『おらが作った大根をくらいな!』
相手は大根を投げてきた。
俺は簡単にかわした。
「雑魚じゃねぇか!」
『今年は豊作やけん。1本ずつだと思ったらやいとそえられるで?。』
『戦いの前に名乗っておこうか。おらの名前は田上豊作や!お前はなんや?』
「亀有獅童だ。」
『まこつや?強そうやなー!』
『若いもんには負けられんわ!』
そうすると田上はトマトを地面からだし、俺の目へ投げてきた。
『先ずは目くらましやな!』
俺はナイフを出し、トマトを刺して防いだ。
『それだけだと思うけ?』
「は?」
その瞬間みぞおちに大根が刺さり、大根は小さな爆発を起こした。
『これがおらの能力や!野菜が勿体ないとは思うが爆発したらお前はキツイやろ?』
小さい爆発だったため、浅い傷ですんだが……追撃を食らったらきついな。
「もう喰らわないから大丈夫だぜ?野菜は食っても攻撃は喰らわない。」
『おー!感心したわ!にいちゃん頭の回転早いなぁ。』
そこまで強くなさそうだ。だが攻めなきゃ負けてしまう。
「次はこちらの番だ!」




