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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第七章 修学旅行編(School Excursion)

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079 暴力という名の理不尽

 「お前ら、早く出ろ!」


 一人の男にせかされ、亮平達はトラックの外に出る。トラックの中にいたのは数分だけだったが、日差しがかなりまぶしい。


 周りの状況を少しは確認しておかないといけないと、亮平はあたりを見回した。


 近くに、木造の古びた小屋がある。そして、周囲は木が生い茂っている。ただ、幸いなことに、道路も近くを走っている。今さっきまでトラックに乗っていたのだから当然なのだが。


 男達は、全員で六人。バイクで後ろを追いかけてきた男達が合流してこの数なので、きっとこれで全員なのだろう。


 「お前ら、この事態は分かってるんだろうなあ?」

 「分かってます」

 「なんだよぅ、その冷静な態度はぁ!」

 「・・・・・・」

 「何か口でも聞けや!」


 男の一人が、握りしめた拳を上に振り上げる。だが、リーダーらしき男に制止された。


 「まあまあ、そう焦るなって。殴ったら、罪が余計に重くなるんだぞ」


 (いやいや、誘拐の時点で罪重いだろ!)


 流石に口には出せないが、心の中で突っ込む。


 「なんてな。おい、男の方はもう殴ってもいいぞ」


 途中で急に声が低くなった。そして次の瞬間、亮平の視界にしっかりと力が込められた拳が飛び込んだ。


 痛みが顔面に走り、後ろに突き飛ばされる。幸いなことに、後ろには何もなかった。もし木が生えていたとしたら、もっとひどくなっていたはずだ。


 ドゴン、バコンと周囲から音がする。他の男子、横岳と麻生も亮平と同じように殴られたのだろう。


 一瞬、悲鳴が飛んでくるが、すぐに『もごもご』といった音に変化する。顔を上げると、女子陣三人全員、叫ばれないように口を押えられていた。


 (もう、こうなったら一か八かで行くしか・・・・・・!?)


 抵抗しても抵抗しなくても結果が同じなら、できるだけ暴れてやろう。亮平が覚悟を決め、一気に男の内の一人に全力で突っ込んでいこうとした時、急に首の周りに強い力がかかった。そのまま、地面に押し倒される。


 (後ろか!)


 亮平は背後から攻撃されたことに気づくが、時すでに遅し。そのまま、きつく首を押えられる。


 窒息しているわけではないのだが、意識が一気に遠のいていく。 


 亮平は、意識を失うまでの短い時間の中で、あることを思い出していた。


 (柔道の時に、『首の頸動脈を押えると、失神する』って言ってたっけえなあ)


 そして、亮平の意識は、シャットダウンされた。

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