075 暗闇の中で②
グダグダです。文字数少ないです。
「か、換気!?そうだ、換気されてるのか、この中は?」
こういう悪い方に取れる出来事は、状況が喜ばしくないほど、悪い方に考えてしまうものだ。
「感じてないだけで、換気はされてるって!」
亮平も換気がされているかどうかは分からないが、今は悪い方へと考えるのを止めなければいけない。
『換気』と聞いた瞬間、亮平の背は一気に寒くなった。犯罪については初犯の可能性がかなりある男達が運転しているということが、今は悪い方向へ向いた。
初めて犯罪を犯すとすると、焦りや不安といった気持ちが出るのは当たり前だだろう、と亮平は思う。そして、その焦りでトラックの荷台内の換気までは気が向かない、といった可能性が生まれる。
本来ならば、その恐ろしい可能性に気づくのは亮平だけのはずだった。
しかし、亮平はその『男達が初めて犯罪を犯した』という仮説にすぎないその説を、はっきりと断言してしまった。
「もしも、換気されてなかったら・・・・・・」
「窒息する!」
「窒息!? こんなところ死にたくない!」
一度悪い方に流れてしまえば、止める術はない。悪い方へ、悪い方へと連鎖していく。
まず、女子陣がパニックに陥った。窒息するかもしれないという状態では、仕方のないことなのだろう。だが、パニックに陥ってしまうと、余計に酸素を消費してしまう。今そんなことを言ったら余計に状況が悪化するだけだが。
麻生は、トラックの扉をこれでもかというほど強くたたいている。最も、叩いただけで扉が壊れるのなら、出発直後に脱出できているというのに。
換気されているにしてもされていないにしても、ここでパニックになって何もできないままトラックが目的の場所についてしまうのはまずい。
(換気されているという証拠を見つけないと)
換気扇のようなものは天井に付いている。しかし、荷台の下から天井までは三メートルほどある。
荷台の中には、出し忘れたのか四角いものが何個か隅に置かれていた。都合がいい。
亮平は、その四角いものを積み木のように階段状に積んでいく。
これで換気されていなかったら、まずパニックに陥っている四人を落ちつけることから始めなければならない。
(頼むから換気されていてくれよ)
最悪の事態にはなていないように祈りつつ、亮平は換気扇に手を当てる。風は、感じられなかった。まったくの、無風だった。
(!!!)
換気されていないことをどうごまかすか。ごまかせるかどうかで、亮平達の今後の命運が決まる。
「霧嶋、換気はされてたのか?」
横岳。一番、ごまかすのが難しいヤツが来た。横岳はパニックには亮平以外で唯一なっていなかっ
た。そのことに希望を見出すしかなかった。




